EU理事会プレスリリースから引用
EU理事会は、廃棄物削減に向けたグリーン推進施策の一環として、EU市場に流通する売れ残った繊維製品の廃棄を禁止することで同意した。この規制は、オンライン販売の急速な成長以降増加した、生産された後一度も使用されなかった衣類や装飾品の廃棄を削減することを目的にしている。
この規制は、2009年に制定された31カテゴリーを対象にエネルギー効率と資源効率の両方を高めることを要件とするエコデザイン指令に代わるもので、食品や医療品、すでに法規制の対象になっている自動車などを除くほぼすべてのカテゴリーが対象。範囲の拡大以外にも、より耐久性や再利用性、修理可能性などを強化した製品の開発・生産を推進し、そのような製品の購入を促進することも目的としている。消費者がより多くの情報に基づいた選択を行えるよう、製品の環境持続可能性を示す「デジタル製品パスポート」の設定も予定しているという。委任法の発効後、適用が開始されるまでに企業へは最低18ヶ月の移行期間を設定。中小企業には4年間の移行期間が与えられ、零細企業は規制を免除される。
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スウェーデンのエネルギー・ビジネス・産業大臣兼副首相エバ・ブッシュ(Ebba Busch)氏は「本当に持続可能なヨーロッパ製品を市場に送り出したければ、そのデザインという出発点から問題に取り組む必要があります」とコメントしている。
■欧州理事会 欧州連合理事会:公式サイト
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