コットンキャンパーを着用したサリーさん
Image by: ワークマン
ワークマンが、YouTuberでブロガーの「サリーさん」こと濱屋理沙を、社外取締役に任命する方針を固めた。6月29日に開催される同社の株主総会の承認を得た上で正式決定となる。なお、インフルエンサーの社外取締役起用は、上場企業で初だという。
「サリーさん」は家族で毎週のようにキャンプに行くアウトドア派のインフルエンサーとして、ブログとYouTubeのアカウントを運営している。熱烈なワークマンファンとして知られ、初めて購入した火花に強い溶接工用の「綿かぶりヤッケ」が、火の粉に強くバーベキューや焚火用のアウトドアウェアとして最適なことを発信すると、同アイテムは即完売。アイテムに新しい価値を見出す視点と強い影響力を見込まれて、同社のアンバサダー第1号に就任した。
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ワークマンは、サリーさんとの共同開発でプロ機能優先で味気のないデザインだった「綿かぶりヤッケ」を機能性を維持しながら可愛らしいデザインの「コットンキャンパー」にリニューアル。同アイテムの年間販売数は3000着から40万着を超えるまで増加し、メジャー製品に成長した。このほか「サリーパーカー」など同氏の名を付けたヒット製品も生まれている。専門性の強い作業服として展開していたアイテムが、女性にも受け入れられて売れたことは女性客主体の新業態店「#ワークマン女子」の出店のきっかけとなるほか、顧客のインサイトを理解しているアンバサダーを起用した製品開発制度の発足につながったという。
同社は、社外取締役としてのサリーさんへの期待することとして、「#ワークマン女子」への女性消費者としてのアドバイスに加え、キャンパーとして、有力インフルエンサーとしての知見を活かし基幹製品であるアウトドアウェアやキャンプクッズ開発と情報発信へのアドバイス行うことを挙げている。
■ワークマン:公式サイト
コットンキャンパーを着用したサリーさん
Image by: ワークマン
サリーさんがデザインしたショッパー
Image by: ワークマン
左:25万点販売した「フルジップコットンパーカー」/右:「ライトサリーパーカー」3万点販売
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