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2022年5月に日本上陸した韓国発のバッグブランド「ジョセフアンドステイシー(JOSEPH AND STACEY)」が順調に売り上げを伸ばしている。現在はオンラインストアのみで取り扱っているが、日本上陸当時と比べて1ヶ月あたりの売上は約2倍に増加。5月以降はクイーポと正式代理店契約を結び、ポップアップなどを積極的に開催することで展開を拡大していく。
ジョセフアンドステイシーは2009年にデビュー。「Good Design, Good Life」をコンセプトに、韓国の建築と伝統的な衣装から着想を得たプリーツバッグを展開しており、現在は韓国、香港、シンガポール、日本などで取り扱われている。2021年には国際的プロダクトデザインアワード「レッド・ドット・デザイン賞」「iFデザイン賞」を受賞し、日本では2022年7月から9月にかけて放送されたドラマ「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」で有村架純がアイコンバッグ「ラッキープリーツニット」を身につけたことでも注目を集めた。
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同ブランドは今年4月に「アナ スイ(ANNA SUI)」「ランバン オン ブルー(LANVIN en Bleu)」などのマーケティングを手掛けるクイーポと正式代理店契約を締結。今後は、クイーポが国内での展開に関わる全プロセスに携わる。クイーポ営業本部の岡田孔明本部長は「昨年10月に伊勢丹新宿店で開催していたポップアップで商品を目にして、日本でも必ずヒットすると感じて代理店契約をオファーした」と話す。
販路が限られているため売上規模は大きくないものの、日本で着実に売上を伸ばしている同ブランド。岡田本部長は人気の理由として、韓国ブランドに対する日本マーケットの熱量の高さとバッグのアイコニックな形状のほかに、日本でのサステナビリティへの気運の高まりを挙げる。「ジョセフアンドステイシーのアイコンバッグ『ラッキープリーツニット』はペットボトルを再利用した繊維を用いて生産を行っている。環境保全への意識を持つ人が増えるに従い、売上は今後も増加すると予想している」(岡田本部長)。
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国内で既にプリーツバッグを展開しているブランドには「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」などがあるが、ジョセフアンドステイシーは「韓国らしさ」を打ち出すことで差別化を図る。岡田本部長は「韓国のアイテムは日本のものと比べてポップに見えることが特徴だと思う。アイコンバッグ『ラッキープリーツニット』は韓国では70色ほどのポップなカラーバリエーションで展開しているので、日本でも本国に近い色数を揃え、国内ブランドと違いを出していく」と語る。
また、コンピューターミシンを用いてバッグにイニシャルなどを刺繍するサービスも展開予定。韓国の常設店では既に導入しているサービスだが、5月以降のポップアップから日本でも順次スタートさせる。価格については未定としながらも、無料オプションとして対応する方向で調整しているという。
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2022年4月時点で、日本でのブランドの年間売上高は推定5000万円。クイーポと正式契約を結んだ2023年以降は銀座三越、阪急うめだ本店など各都市の主要百貨店などでポップアップを積極的に開催し、初年度で2億円、3年目までに年間売上5億円を目指す。1年以内には、通行量が多い渋谷に常設一号店をオープンする計画だ。岡田本部長は「認知さえしてもらえれば必ず目標は達成できると確信している。そのためにポップアップだけでなく、インフルエンサーに投資して宣伝してもらうなど、あらゆる手段を用いて知名度を上げていきたい」とコメントしている。
■ジョセフアンドステイシー:公式オンラインサイト
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