花王と、みずほ銀行およびみずほリースが、新たに設置される太陽光発電設備の発電量に応じた環境価値のみを直接購入する「バーチャルPPA(電力購入契約)」を締結した。購入電力は、2023年7月以降に花王のすみだ事業場で使用する電力に順次活用していく。
花王は、2019年4月に19の取り組みテーマを設定したESG戦略「キレイライフスタイルプラン(Kirei Lifestyle Plan)」に続き、2021年から「未来のいのちを守る~Sustainability as the only path」をビジョンに掲げた中期経営計画「K25」を推進している。今回は、国内最大規模となる合計15.6MWの太陽光発電所から創出する「追加性」のある環境価値の全量を購入。バーチャルPPAは花王では初の採用であり、コーポレートPPAとしては昨年から受給を開始した花王本社に続いて2例目となる。すみだ事業場の使用電力は、トラッキング付のFIT非化石証書によりすでに100%再生可能エネルギー化を達成しているが、今契約でバーチャルPPA による再生可能エネルギーに全て切り替えていく。発電量は、すみだ事業場の年間使用電力の108%にあたる約1620万kWhを見込んでおり、年間約7336トンのCO2排出量削減に貢献する。
ADVERTISING
みずほ銀行は本件全体のコーディネートを行い、発電事業者のみずほリースグループは新設される太陽光発電所の保有および運営を行う。今回の再生可能エネルギーの導入では、バーチャル PPAスキームのサービス事業者であるデジタルグリッドが提供する「Green Purchase Agreement(GPA)®」サービスを活用し、外部企業との連携を通じた追加性のある再生可能エネルギーの普及を目指す。
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境