ザ・コンランショップが、世界初の自主編集をする店舗「ザ・コンランショップ代官山店」を4月29日、東京・代官山のヒルサイドテラスにオープンする。オープンに先駆け、プレス関係者向けに内部を初公開。発表会を開催し、ザ・コンランショップUKのCEOを務めるピーター・ジェンキンス(Peter Jenkins)と、ザ・コンランショップ ジャパンの中原慎一郎代表取締役、空間デザインを手掛けた建築家の芦沢啓治、櫻井焙茶研究所の櫻井真也、陶芸家の伊藤環の5人が登場した。
代官山店は、ザ・コンランショップ創設者のテレンス・コンラン(Terence Conran)が理想としていた「訪れた人すべてに買い物のワクワク感を提供する“お店上手”の精神」を受け継ぎ、アジアの作り手やデザインに焦点を当てた新たな形のショップとしてオープン。中原代表取締役と店舗のスタッフが実際に作り手に会って話を聞き、直接買い付けたアイテムを展開する。
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Image by: FASHIONSNAP
店内は、地上1階と地下1階の2フロア構成。地上1階に常設の物販スペースを構え、地下1階にはギャラリーと東京・青山の日本茶専門店「櫻井焙茶研究所」の櫻井真也によるTea Bar「聴景居(ちょうけいきょ)」を展開する。
ギャラリーでは、第1弾の展示として、陶芸家の伊藤環の個展「KANSEI」を開催。テレンスが掲げていたモットー「PLAIN, SIMPLE, USEFUL(無駄なく、シンプルで、実用的に)」に通ずる使い勝手の良さや、素の美しさを持つ陶芸作品を展示する。期間は5月16日まで。
伊藤環の作品
ザ・コンランショップは、今年で創業50年、来年で日本進出から30年を迎える。発表会では、ピーター・ジェンキンスがテレンスの発言として知られる「The designer's job is to imagine the world not how it is, but how it should be.(デザイナーの仕事は、世界がどうあるかではなくどうあるべきかを想像するものである)」や、コンセプト「The home of considered design and curated living」を引用し、同社が創業から大切にしてきた理念を説明。創業当時の様子や日本進出の際の店舗の外観などの写真とともに、同社が辿ってきた50年の歴史を振り返った。また、今年の秋には、同社の拠点であるロンドンにも自主編集ショップを出店予定だと明かした。
発表会の最後には、中原代表取締役と芦沢、櫻井の3人によるトークセッションを実施。コンランショップ・ジャパンの中原代表取締役は、「代官山ヒルサイドテラスに出店すると決まり、どういったストアコンセプトにしようかを考えていた考えた時に芦沢さんと出会い、依頼を決めました」と芦沢との出会いを話し、芦沢はデザインのコンセプトについて「最初はどんなテーマがいいのか悩んでいたんですが、コロナ禍ということもあり、コンランショップが大切にしている『生活』というキーワードに当てはめて、人々の生活に寄り添った空間を意識しました」と話した。今回、芦沢は自身初の茶室として、聴景居をデザイン。櫻井は、聴景居の内装について「非常にシンプルで動きやすく、デザインと機能性のバランスが計算されているように感じられました。私がこれまでに出店してきた店舗とは異なる空気感を楽しんでいただけると思います」と感想を述べた。
■ザ・コンランショップ 代官山店
所在地:東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF 棟1階・地下1階
営業時間:ザ・コンランショップ代官山店 11:00〜18:00 / 土 11:00〜19:00
聴景居 平日・土 12:00〜23:00(L.O.22:00)/ 日・祝 12:00〜19:00(L.O.18:00)
定休日:ザ・コンランショップ代官山店 水曜日 / 聴景居 不定休
占有面積:約200平方メートル(1階 約75平方メートル、地下1階 約100平方メートル)
ザ・コンランショップ代官山の外観
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ザ・コンランショップ ジャパン 中原慎一郎代表取締役
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櫻井焙茶研究所 櫻井真也代表取締役
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建築家 芦沢啓治
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陶芸家 伊藤環
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