イギリス人現代美術作家Cerith Wyn Evansによる個展開催
Top Photo:Cerith Wyn Evans, installation view at the stone garden “Heaven”, the Sogetsu Kaikan, Tokyo, Apr 1 – 29, 2023. Photo: Kenji Takahashi
Top Photo:Cerith Wyn Evans, installation view at the stone garden “Heaven”, the Sogetsu Kaikan, Tokyo, Apr 1 – 29, 2023. Photo: Kenji Takahashi
イギリス人現代美術作家Cerith Wyn Evansによる個展開催
Top Photo:Cerith Wyn Evans, installation view at the stone garden “Heaven”, the Sogetsu Kaikan, Tokyo, Apr 1 – 29, 2023. Photo: Kenji Takahashi
Cerith Wyn Evans
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高度な媒介物に昇華された美しい立体作品
イギリス人現代美術作家 Cerith Wyn Evansによる個展が、ロエベ財団の特別協賛により草月会館の石庭「天国」で4月29日(土・祝)まで、Taka Ishii Galleryで4月28日(金)まで同時開催中。
1958年、ウェールズのスラネリに生まれ、現在はロンドンを拠点に活動するCerith Wyn Evans。
映像作家としてキャリアを始め、80sにかけて自身が「彫刻」と呼ぶ短編実験映像作品を多く手がけた後、90s以降その表現媒体はネオン、音、鏡、花火など広がりを見せてきた。
その中で特に彼が関心を寄せ、引用元としてきたのが、文学、映画、美術、天文、物理など幅広い分野における先人たちの先駆的な試み。
彼はこれらの情報伝達手段をテキストや記号、イメージ、光、音などを運ぶ器と捉え、和歌における「本歌取り」のようにコンテンツを別の器に移し替えることで、元の器では現れなかった美しさを召喚し、作品の背後にあるコンセプトを重層化させていく。
2018年に同会場にて開催された個展の第2章となる今展では、彫刻家 イサム・ノグチが制作した石庭「天国」に、床面から天井に達する光の柱作品と松の木が配される。
ゆっくりと明滅を繰り返す光の柱は、石庭のタンブル(音色)を浮かび上がらせるテンポを生み、また能舞台に倣い石庭の適所に据えられた松の木は、その有機体としての存在から時間の「質感」を喚起する。
その他、クリスタルガラス製の37本のフルートが自動演奏される「Composition for 37 flutes」(2018)、小説家 Marcel Proustの「In Search of Lost Time(失われた時を求めて)」の日本語訳の一部を基にした大型ネオン作品「F=O=U=N=T=A=I=N」(2020)を展示。
視覚、空間感覚、聴覚の垣根を超えた先に現れる、新たな美しさ。
洗練にあふれた立体作品が、深い知性とユーモアを解放する。
TAKA ISHII GALLERY
03-6434-7010
【Cerith Wyn Evans】
SOGETSU PLAZA
DATE:4月29日(土・祝)まで開催中
※日曜定休
TIME:10:00am~5:00pm
PLACE:草月プラザ 石庭「天国」
ADDRESS:東京都港区赤坂7-2-21草月プラザ1階
ADMISSION FREE
WEBSITE:www.takaishiigallery.com/jp/archives/28684/
LEAD SPONSOR:ロエベ財団
TAKA ISHII GALLERY
DATE:4月28日(金)まで開催中
※日曜、月曜、祝日定休
TIME:12:00pm~7:00pm
PLACE:Taka Ishii Gallery
ADDRESS:東京都港区六本木6-5-24 complex665 3階
ADMISSION FREE
WEBSITE:www.takaishiigallery.com/jp/archives/28681/
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