2016年10月撮影
Image by: FASHIONSNAP
日本、韓国、オーストラリアとベルギーの工場でチョコレートブランド「ゴディバ(GODIVA)」を運営しているVM2 Holdingsが、「ピエール マルコリーニ(PIERRE MARCOLINI)」を全世界で展開しているピエール・マルコリーニ・グループの全株式を取得したと発表した。取得額は公表されていない。
ピエール マルコリーニは、カカオ豆から最終製品までの全工程を自社で行うチョコレート製造手法である「Bean to Bar」のパイオニアであり、2015年にはベルギー王室御用達に指定されるなど、ベルギーを代表するブランドとして知られる。
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VM2 Holdingsはアジア最大級の独立系プライベート・エクイティ・ファームのMBKパートナーズの傘下企業で、ゴディバ ジャパンを子会社に持つ。複数のプレミアムブランドを運営するグローバルフードカンパニーへの成長を長期目標に掲げており、今回の買収は事業ポートフォリオ強化の一環と見られる。
今後、ピエール・マルコリーニ・グループはMBKパートナーズによるサポートを受け、日本・中国・韓国をはじめとするアジアの主要市場での成長を目指すという。また、2023〜24年頃の完了を目指してブリュッセルの自社工場拡張を進めている段階で、「最高品質チョコレートの生産におけるクラフトマンシップへの取り組み強化と、最高級チョコレートブランドとしてのポジショニングのさらなる強化を同時に進めていく」(PMGのCE ジャンヌ・ギエ)としている。創業者であるピエール・マルコリーニは「VM2 HoldingsおよびMBKパートナーズを新たなパートナーとして迎えることができ、大変嬉しく思います。これは弊社の成長ストーリーの新たな一章の始まりであり、特にアジア市場における事業展開の加速に寄与すると考えております」と語っている。
VM2 HoldingsのCEOジェローム・シュシャンは、ピエール マルコリーニの買収について「欧州・アジア各地でピエール・マルコリーニ・グループと密に連携して同社の事業展開を推進し、世界中のより多くのお客様に、クラフトマンシップが生み出す上質なチョコレートをお届けしてまいります」とコメントした。
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