LVMH「ルイ・ヴィトン」「ディオール」「セリーヌ」などが売上を牽引 23年1〜3月期
今年1月に発売されたルイ・ヴィトンと草間彌生のコラボバッグ
Image by: FASHIONSNAP
今年1月に発売されたルイ・ヴィトンと草間彌生のコラボバッグ
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LVMH「ルイ・ヴィトン」「ディオール」「セリーヌ」などが売上を牽引 23年1〜3月期
今年1月に発売されたルイ・ヴィトンと草間彌生のコラボバッグ
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LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループ(以下、LVMH)が、2023年第1四半期(1〜3月)の業績を発表した。売上高は前年同期比17%増の210億3500万ユーロ(約3兆789億円)で着地し、前年同期に続いて2桁成長を記録。市場別では日本が最も成長率が高く、同34%増だった。
日本では国内の富裕層に加えて外国人観光客が百貨店などを中心に増えており、売上に寄与したと見られる。三越伊勢丹ホールディングスや高島屋、阪急阪神百貨店といった大手百貨店では2023年1、2月は月次ベースで2桁伸長となるなど好調が続いている。
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LVMHが発表した第1四半期のレポートによると、市場別ではヨーロッパ(前年同期比24%増)、日本を除くアジア(同14%増)が日本に続いて2桁増を記録。アメリカは同8%増だった。
売上高の半分以上を占めるファッション&レザー部門では、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ディオール(DIOR)」が好調を牽引し、売上高は同18%伸長した。ルイ・ヴィトンではアイコニックなプロダクトが人気を集めたほか、草間彌生とのコラボレーションコレクションの発売などで話題を集めた。今年7月には故ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の後任としてメンズ・クリエイティブ・ディレクターに着任したファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)によるファーストコレクションを披露することも発表された。ディオールはすべての商品カテゴリーで増収となったという。このほか、エディ・スリマン(Hedi Slimane)が率いる「セリーヌ(CELINE)」や、スタジオジブリ作品とコラボコレクションを発売したジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)による「ロエベ(LOEWE)」、「ロロ・ピアーナ(Loro Piana)」、「リモワ(RIMOWA)」、「ベルルッティ(Berluti)」といったメゾンを好調の要因に挙げた。
コロナ禍では苦戦したパフューム&コスメティクス部門は同10%の増収。同部門でもディオールの好調が目立ち、「ジャドール」や「ミス ディオール」といったフレグランスコレクションが持続的に動いているという。同11%の増収となったウォッチ&ジュエリー部門は「ティファニー(Tiffany & Co.)」のハイジュエリーが過去最高の業績を記録したほか、「ブルガリ(BVLGARI)」もハイジュエリー「エデン ザ ガーデン オブ ワンダーズ(eden: the garden of wonders)」で成功を収めた。セレクティブ・リテーリング部門ではDFSがコロナ前の2019年の実績には及んでいないものの、業績が回復しているという。
※前年比実績は為替変動などの影響を除く
※1ユーロ=146.37円で換算
今年1月に発売されたルイ・ヴィトンと草間彌生のコラボバッグ
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ルイ・ヴィトン×草間彌生
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ルイ・ヴィトン×草間彌生
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「ルイ・ヴィトン」シャンゼリゼ本店
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