「ららぽーと」と「アウトレットパーク」が1つに 大阪・門真に開業する初の複合型商業施設が公開
「三井ショッピングパーク ららぽーと門真」 と「三井アウトレットパーク 大阪門真」の外観
Image by: 南充浩
「三井ショッピングパーク ららぽーと門真」 と「三井アウトレットパーク 大阪門真」の外観
Image by: 南充浩
「ららぽーと」と「アウトレットパーク」が1つに 大阪・門真に開業する初の複合型商業施設が公開
「三井ショッピングパーク ららぽーと門真」 と「三井アウトレットパーク 大阪門真」の外観
Image by: 南充浩
三井不動産は4月17日、大阪府門真市に「三井ショッピングパーク ららぽーと門真」 と「三井アウトレットパーク 大阪門真」 を4月17日にオープンする。オープンに先立って12日に内見会が開催された。(文・南充浩)
この複合商業施設はパナソニックの工場跡地に建てられたもので、1階と3階がららぽーと、2階がアウトレットという特殊なフロア構成となっている。2階のアウトレットは、今年3月に閉館した「三井アウトレットパーク大阪鶴見(旧名、鶴見はなぽーとブロッサム)」を移転開業したものとして位置付けられる。三井アウトレットパーク大阪鶴見は1995年に開業した西日本初のアウトレットモールで、開業当時は大きな話題となったが、施設の老朽化により今回の移転開業となった。
ADVERTISING
ららぽーとに入店する物販、飲食などの店舗数は全153店、そのうち大阪初出店が20店舗、関西初出店が18店舗。アウトレットは全98店、そのうち関西初出店が17店舗、国内初出店が4店舗となる。
ららぽーとというショッピングセンターと一流ブランドのアウトレットモールによる複合携帯は同社にとっては初の試みとなり、日常と非日常の融合をさせ、ワンストップでの買い物体験を消費者に提供したいと意気込みを見せる。1階と3階のららぽーとに2階のアウトレットが上下で挟まれるというフロア構成について、同社の常務執行役員・商業施設本部長の若林瑞穂氏は「いろいろな効果を想定して決めた」という。
2029年には新しいモノレール駅がこの敷地に隣接してオープンする予定で、2階のアウトレット部分とモノレール駅が直結する計画が立てられており、さらなるインバウンド客の呼び込みも見据えている。ショッピングセンターとアウトレットモールの顧客は一部で重なるとはいえ、大半は異なる。仮にアウトレットを1階に配置してしまうと、ショッピングセンター客の来店が見込みにくくなると考えられる。2階に配置することで、逆にショッピングセンター客は3階へ回遊するためには必ずアウトレットフロアを通るため、従来のアウトレット客以外の新規顧客を獲得できる確率が高まるとも考えられる。「アウトレットで商圏を広げ、ららぽーとで足元商圏のニーズを堅実に獲得したい」(同社 若林氏)。
ららぽーとの中で特に注目されるのが、飲食ゾーンでは11店舗が集積する大阪市内の黒門市場公認の「黒門市場」コーナー。また3階にも異なる店舗ラインナップでフードコートを設置する。
Image by: 南充浩
Image by: 南充浩
ファッションでは、日本再上陸となる「フォーエバー 21(FOREVER 21)」の国内初の常設店が目新しい。既報の通り、今回のフォーエバー 21はアダストリアグループによるライセンス生産によるもので、日本人の嗜好に合わせたデザインと、使用素材と縫製仕様の品質にどのような反響があるのか注目を集めている。
アウトレットは、単なる鶴見からの移転開業ではなく、店舗数は旧施設の64店舗から98店舗へと1.5倍に、店舗面積は9400平方メートルから2万200平方メートルへと2.2倍にそれぞれスケールアップさせている。国内初出店の「チャールズ&キース(CHARLES & KEITH)」や関西初出店の「アメリカンラグ シー(AMERICAN RAG CIE)」「アドルフォドミンゲス(ADOLFO DOMINGUEZ)」などのテナントをラインナップする。売上高と来店者数の目標について、若林氏は「初年度でいくらというよりも改良・改善を重ねて最終的には売上高460億円、来店者数1500万人を目指している」と明かした。
国内初の常設店の出店となったフォーエバー 21では、アダストリアの木村治社長、アンバサダーに就任した青山テルマ、アメリカ本国でフォーエバー 21のブランドを買収し管理しているオーセンティックブランズグループ(Authentic Brands Group)のプレジデント兼最高マーケティング責任者のニック・ウッドハウス氏などが駆け付け鏡開きを行った。
Image by: 南充浩
施設は三井不動産が運営するECモール「アンドモール(&mall)」と連携しており、「アンドモールデスク」と名付けたカウンターを設置する。このカウンターではアンドモールでの購入商品を受け取ることができるだけではなく、購入商品をその場で試着することや、カウンターへの購入商品の送料無料、その場での返品交換受付などのサービスに対応する。
ショッピングセンターとアウトレットの複合商業施設が目論見通りに機能するのか注目したい。
繊維業界新聞記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。 同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。 現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
READ ALSO
あわせて読みたい
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境