ユニクロのロゴ
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ファーストリテイリングが、2023年8月期の中間決算(2022年9月〜2023年2月)を発表した。連結売上高1兆4673億5000万円(前年同期比20.4%増)、営業利益2202億6300万円(同16.4%増)、四半期純利益1533億9200万円(同4.5%増)と大幅な増収増益となり、過去最高の業績を達成した。
今上期の国内ユニクロ事業は、2022年12月〜2023年2月に冬物商品の販売が好調だったが、円安による調達コスト増により粗利益率が低下し、売上収益は前年同期比11.9%増の4951億円の増収だったものの、営業利益は同1.6%減の673億円で若干の減益となった。
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一方で、海外ユニクロ事業は東南アジアやインド、豪州地区、北米、ロシアを除く欧州で大幅な増収増益を達成。2022年9〜11月にコロナの影響を受けたグレーターチャイナの損失をカバーした。特に東南アジアと北米、ロシアを除く欧州などのユニクロ事業で大幅な増収増益を記録し、連結増益額では約8割を占めたという。売上収益は同27.3%増の7552億円、営業利益は22.2%増の1226億円だった。
ジーユー事業も業績予想を上回り、売上収益は同18.%増の1455億円、営業利益は同39.2%増の130億円と伸長。連結業績の増収増益を後押しした。
グローバルブランドは「セオリー(Theory)」の米国事業とアジア事業で減益となったほか、「コントワー・デ・コトニエ(COMPTOIR DES COTONNERS)」で赤字幅が拡大したことなどから業績予想を下回った。
同社は2022年秋冬シーズン、2023年春夏シーズンに「ユニクロ(UNIQLO)」の価格と品質のバランスを見直し、一部商品で値上げを実施している。グループ上席執行役員CFOの岡﨑健氏は「現時点では良かったと思っている。商品の価値を伝えていけるかがポイント。まだやりきれていないところもある」と話した。
下期は引き続き海外ユニクロ事業とジーユー事業で大幅な増収増益を見込み、グローバルブランド事業は黒字化する見通し。
■ファーストリテイリング 2023年8月期第2四半期累計連結実績
売上高:1兆4673億5000万円(前年同期比20.4%増)
営業利益:2202億6300万円(同16.4%増)
四半期純利益:1533億9200万円(同4.5%増)
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