どこか不完全な絵画が放つ“快楽への誘い”
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イスラエル出身のアーティスト、ギデオン・ルービンによる日本初個展「夏の終わりの日」がMAHO KUBOTA GALLERYで開催。2023年4月7日(金)〜5月20日(土)まで。ギデオン・ルービンはイスラエル出身のアーティスト。現在は、イギリス・ロンドンにスタジオを構え活動する。ルービンにとって日本初となる本展では、11点の新作ペインティングを展示。最新作は、タデウシュ・コンヴィツキ監督によるポーランド映画の代表作「夏の最後の日」からインスピレーションを得たという。静かで瞑想的なシーンを絵具で再解釈したモノクロ映画のシーンは絵画的なテクニカラーの世界に生まれ変わっている。過去にヴィンテージの写真を集めていたというルービンの絵に、その影響を見つけることは容易い。ミニマルな要素で描かれた人物像は、どこの国の何をしている人かも、どんな人生を送ってきたかもわからないが、そんな人物の姿を前に、人は自らの記憶を重ね合わせ、遠慮がちに感情を滑り込ませることができる。何かが不完全で、何かが失われている、シンプルで、純粋で若い世界。そこにはこの世の誰をも拒絶することのない普遍的な神話が静かに立ち上がっているのだ。
ごく限られた絵画的言語で描かれたルービンの絵画が放つ“目の快楽への誘い”。神宮前のMAHO KUBOTA GALLERYで、本能のままに溺れてみてはいかがだろうか。
■画像クレジット
1.ギデオン・ルービン, White Dress, 2023, Oil on linen, 40.5x45.5cm ©Gideon Rubin / MAHO KUBOTA GALLERY
2.Gideon Rubin, Couple on the Beach, 2023, Oil On Canvas, 95x95cm ©Gideon Rubin / MAHO KUBOTA GALLERY
3.Gideon Rubin, MiG, 2023, Oil On Canvas, 50.5x41cm ©Gideon Rubin / MAHO KUBOTA GALLERY
■概要
ギデオン・ルービン「夏の終わりの日」
開催期間:2023年4月7日(金)〜5月20日(土)時間:12:00-19:00休廊日:日・月・祝
場所:MAHO KUBOTA GALLERY
>>EDITOR’S VOICE
MAHO KUBOTA GALLERYから徒歩4分の場所にあるワタリウム美術館では、プレイプレイアート展が開催中。小谷元彦やナムジュン・パイクなど20名のアーティストによる作品を展示する超豪華な展示、アート好きなら絶対に見逃せません!
※敬称略
Text:miwo tsuji
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