人気インスタグラムアカウント「AWA(Accidentally Wes Anderson)」の展覧会「ウェス・アンダーソンすぎる風景展 あなたのまわりは旅のヒントにあふれている」が、4月5日から寺田倉庫G1ビルで開催される。会期は5月26日まで。開幕前日となる4月4日、プレス関係者向けに内部が先行公開され、同日に開催されたオープニングイベントにはAKB48の本田仁美が登壇した。
AWAは、世界各地の実在する場所で映画監督 ウェス・アンダーソン(Wes Anderson)の作品に出てきそうな風景を撮影し投稿するインスタグラム上のコミュニティ。2017年にアメリカ・ブルックリンで、ワリーとアマンダ・コーヴァル夫妻が旅行計画のバケットリスト「死ぬまでにしたい100のこと」を構想したことからスタートし、現在は170万人超のフォロワーを誇る。
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同展は、昨年韓国で開催され、25万人を動員した展覧会の巡回展として開催。世界各地の場所を訪れた人々の旅を疑似体験できるよう、AWAに投稿された写真の中から約300点の作品を10個のキーワードに基づきエリアごとに分けて紹介する。
エリアは、ウェス・アンダーソンの作品「ダージリン急行」を想起させる鉄道などの乗り物の写真を集めた「Mind the Gap」をはじめ、同展の説明を含む「Welcome Adventurers」や、ノスタルジックな写真を集めた「Open Your Photo Album」、さまざまな鉄道の駅を展示する「The Terminal」、市街地をまとめた「Cities to Explore」、「グランド・ブダペスト・ホテル」を再現した空間に世界各地のホテルの写真を並べた「Check in, Please」、世界各地のプールをまとめた「Cool Pools」、ピンクとターコイズブルーの写真だけを集積した「Colorful Collection」、草原や雪景色、海などの自然を収めた作品による「Relax in Nature」に分けられる。
最後のエリア「Visitors Center」では、特製の「ボーディングチケット」を作成できるブースを設置。モニターに表示された作品の中から行きたい風景を選択し、名前とメールアドレスを登録することで、メールでチケットが送られる仕組みとなっている。
Visitors Center
Bunkamura ザ・ミュージアムで学芸員を務める岡田由里氏は、展覧会の見どころについて「ウェス・アンダーソン作品の特徴としてシンメトリー性、パステルカラー、デコラティブ性の3点に着目し、写真作品を集積したことで、アンダーソンの作品を見たことがない人でも、3つのポイントを押さえて『ウェス・アンダーソンすぎる』世界観を体感することができる」と説明した。
展示作品のうち、約100点は作品解説付き。各会場の入り口に掲出されたQRコードをスマホなどで読み取ることで、解説ページにアクセスすることができる。岡田氏は、「解説ではそれぞれの作品にまつわる歴史的背景や文化的背景、小話などが書かれているので、作品をヴィジュアルだけでなく、読み物としても楽しんでもらいたい」と話した。
本田仁美
オープニングイベントでは、司会と本田仁美によるトークセッションを実施。「ムーンライズ・キングダム(Moonrise Kingdom)」に登場する少女・スージーをイメージしたというワンピースに身を包んだ本田は、展覧会の感想について「日本の写真もいくつか使われていたので『これが日本なんだ』という発見があり、世界は素敵な風景で溢れているなと実感しました」とコメント。特に印象的だったエリアについては、「個人的にピンクが好きなので、パステルピンクの『Open Your Photo Album』がとても気に入りました。世界中の双眼鏡の写真が展示されていたんですが、キャラクターの顔のように見えて可愛かったです」と話した。
Open Your Photo Album
展覧会の最後には、グッズの販売コーナーも設置。韓国での展覧会開催のきっかけとなったという書籍「ウェス・アンダーソンの風景 Accidentally Wes Anderson」や、フォトステッカー(430円)、マスキングテープ(500円)、マルチクリーナー(900円)などをラインナップする。また、同展限定のオリジナルグッズとして、「TOKYO」のロゴをあしらった刺繍タオル(1100円)やスマホグリップ(1040円)をはじめ、マグカップ(1980円)やトートバッグ(3080円/いずれも税込)といったアイテムも取り扱う。
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