「イソップ(Aēsop)」を展開するブラジルのビューティ企業ナチュラ社(Natura&Co)が、ブランドを仏ロレアルに売却する契約に合意した。買収額は企業価値25億2500万ドル(約3352億3000万円)に基づき、2023年第3四半期に完了する予定だという。
イソップはオーストラリアのメルボルンで1987年に誕生。美容師としてヘアサロンを経営していたデニス・パフィティス(Dennis Paphitis)が主導し、現チーフカスタマーオフィサーのスザーン・サントス(Suzanne Santos)らとともに立ち上げた。植物由来の成分とケミカル成分の長所を組み合わせたスキンケア、ヘアケア、ボディケア製品をラインナップし、独自のトリートメントメソッドを提案。また、文学やアート、歴史、ジェンダーなど生活と関わる多岐にわたる分野をフィーチャーしたキャンペーンを通じて、単なるスキンケアだけではなく、知的好奇心を掻き立てるような「インテリジェント・スキンケア」を発信している。2012年にナチュラ社の傘下に入った。イソップは現在、約30の市場で展開している。
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イソップの買収については複数の企業が関心を示していた。海外メディアの報道では、関心を示す企業としてプーチ(PUIG)やLVMH、クラランス(CLARINS)などの名が上がっていた。また、今回の契約の買収額は、昨年、エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)が「トム フォード(TOM FORD)」を買収した28億ドル(約3900億円)に近づく高額の評価であることも注目を集めている。
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