Image by: FASHIONSNAP
花王と三井住友銀行が、持続可能な社会の実現に向けて花王が取り組む活動の目標である「サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット」(以下、SPTs)の達成状況に応じて、三井住友銀行の貸出条件が変動する「サステナビリティ・リンク・ローン」の契約を締結した。実行日は3月29日。これにより花王は資本効率を高めて社会課題の解決に取り組むことで、持続可能な社会への貢献と事業の発展の両立による企業価値向上を、三井住友銀行は環境的・社会的に持続可能な経済活動および経済成長の促進と支援を目指す。
貸出条件の変動に関わる具体的なSPTsは、企業や都市が環境への影響を開示するのを支援する国際的な非営利団体CDPによる「気候変動」「フォレスト」「水セキュリティ」の分野で、最高評価であるスコアAを最低でも2つ以上獲得することと策定。本ローンの契約期間は4年としている。
ADVERTISING
花王は2022年に3年連続でCDPから気候変動、フォレスト、水セキュリティの分野でスコアAを獲得。3つの分野で「Aリスト企業」に選定されたトリプルA企業は、CDPの質問書への回答をもとに評価されたグローバルの1万社以上の中から12社で、日本企業は花王のみだった。
同社は気候変動については、脱炭素社会の実現に向けて、2040年までにカーボンゼロ、2050年までにカーボンネガティブ達成の目標を策定し、フォレスト分野では小規模パーム農園支援プログラムによる森林破壊の抑制、水セキュリティに関しては、ステークホルダーと連携した節水活動や持続可能な水循環社会の実現をめざした業務提携など、バリューチェーン全体で課題に取り組む。これらを含む活動を通じ、SPTsとして設定したスコアA2つ以上を維持しながら、引き続きすべての分野で最高評価の獲得を目指すという。
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
READ ALSO
あわせて読みたい
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境