キャスキッドソン公式サイトより引用
英国の衣料品小売業者ネクスト・ピーエルシー(Next Plc)が、英国の投資会社「ヒルコ・キャピタル(Hilco Capital)」から「キャス キッドソン(Cath Kidston)」を850万ポンド(約14億円)で買収したと複数の海外メディアが報じた。
ネクストは、英国とアイルランドで500の実店舗を持ち、ECストアでは700以上のファッション、ビューティ、ライフスタイルブランドを取り扱うなど英国での販路に強みを持つ。「ギャップ(Gap)」との合弁会社を設立し、英国の店舗を全て閉鎖したギャップの商品を英国で独占的に取り扱うほか、「ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA'S SECRET)」の英国での専売権を得るなど、取り扱いブランドの幅を増やしている。近年経営難や倒産に見舞われた企業の買収を積極的に進めており、昨年にはファッションチェーンの「ジュールズ(Joules)」と家具ブランド「メイドドットコム(Made.com)」を買収。今回の買収もネクストの事業拡大の一環として行われた。
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ネクストは、現在の商品在庫が完売次第キャス キッドソンを再始動させるという。ロンドン、アシュフォード、チェシャーオークス、ヨークにあるキャス キッドソンの4店舗は在庫が完売した時点で閉鎖する。
キャス キッドソンは、2002年から2010年まで「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」が、2011年春夏シーズンからサンエー・インターナショナルが日本事業を担当していたが2015年に運営を終了。その後はイギリス本社の100%出資によるキャスキッドソンジャパンがブランドを運営していたが、2020年4月に自己破産した。
■キャス キッドソン:公式サイト
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