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2022年春夏シーズンからスタートした「クイーン アンド ジャック(Queen&Jack)」が、2023年秋冬から新しく立ち上げた「collection line」のデビューコレクションを「Rakuten Fashion Week TOKYO 2023 A/W」で発表した。Collection lineは、既存の「Costume Line」とは異なり、日本の気鋭デザイナーを起用し、デザイナーの世界観を通して日本のスクールテイストをモードへ発展させるクリエイティブなラインとなる。今シーズンのCollection lineを手掛けたのは「コイケ(Koike.)」のデザイナー小池優子。
クイーン アンド ジャックのCostume Lineは、日本の学生服をアレンジしたデザインをイタリアの高級素材や日本とイタリアの職人技で”Laxury Seifuku”として生産し、アジアの富裕層を中心に展開している。今回立ち上がったCollection lineは"Laxury Uniform”をキーワードとし、Costume Lineと同様にイタリアの素材や工場、オートクチュールの技術と日本の制服の職人技術を掛け合わせて仕立てられた。
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ファーストコレクションのデザイナーに起用された小池は、2015年エスモードジャポン東京校卒業後、自身のブランド「コイケ」を立ち上げ、クラフトマンシップを未来に残すことを社会的責任として服作りを行っている。新人デザイナーの登竜門である、「イッツ(ITS)」では2015年にOTB AWARDを受賞し、2016年のLVMH Prizeではセミファイナリストに選出された経歴を持つ。
ランウェイショーは上野の東京国立博物館の表慶館で行われ、サスペンダースカートやブレザー、タータンチェックのスカートなどをベースにしたスクールテイストを感じさせるルックからスタート。アイテムには、構築的なパターンメイキングでブレザーを再解釈したジャケットや白衿をモチーフにした大きな肩飾りのついたワンピースなどシルエットに特徴のあるアイテムをはじめ、イタリアのオートクチュール工房MARIA NAPOLETANOとコラボレーションした手付けのスワロフスキーがあしらわれたアウターなどの職人の手仕事を感じさせるアイテムが登場した。シャツ類はナポリや世界のファクトリーが製作し、THOMAS MASONやAlbiniなどのシャツ生地を使用した。
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最後は、アクリルとスチロール樹脂のリングをニットに編み込んだテニスセーターや、フランスレースをふんだんにあしらい衿に手編みのレースとビーズ飾ったセーラーカラーのケープコートなど、制服をモチーフにしつつデザイナー小池が得意とするハンドニットのテクニックを用いたブランドのコンセプトが強く反映されたアイテムでランウェイショーを締め括った。
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