今や、国民の3人に1人が何らかの不眠症状を抱えているともいわれている時代。なかでも慢性的な不眠症に悩む人は全人口の10%[1]にも及び、とりわけ女性に多い傾向だという。
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そんな国民病とまで呼ばれるようになった不眠症を改善する製品が、2022年12月に株式会社アテックス(ATEX)から発売された。その名も「ルルド メディカルハグピロー」。開発秘話を同社の商品企画兼広報担当・江村萌さんにうかがった。
創業当初から販売してきた家庭用電位治療器を女性向けにシフト
1992年の創業から折りたたみ電動ベッドの販売をはじめ、睡眠をテーマにさまざまな製品開発をおこなってきたATEX。本製品の機能に組み込まれている“家庭用電位治療器”も、同社ではマットレスタイプのものを長く販売してきた。累計販売実績は40万台を突破。その機能は、もはやお墨付きともいえる。そんな同社の女性向けシリーズが「ルルド」である。
「本製品を含む『ルルド』シリーズは“女性が自分の部屋やリビングに置きたくなるマッサージャー”をテーマに立ち上げられ、さまざまな商品を開発してまいりました。睡眠を改善するアイテムとしては、2020年に『ルルド おやすみグースピー』をリリースしています。こちらは呼吸をガイドし、心地よい睡眠をサポートするアイテムです。今回は、同じ睡眠のアイテムとして“より身近に電位治療を”という考えから、抱き枕型の睡眠アイテムを開発するに至りました」
ルルドシリーズは2009年に登場して以来、累計販売台数は1,300万台[2]、リリースしたアイテムは70種以上にも及ぶ、同社を代表する人気シリーズである。
電位は人にどのような作用をもたらすのか?
「電位治療器の“電位”とは、マイナス電荷をもつエネルギーのことです。マイナス電位を発生させ、その中に身体を置くことで不眠症をやわらげる効果があるというものです。これは、厚生労働省からも効果効能が正式に認められた治療機器です」
マイナス電位が発生する電位シートを抱き枕の中に内蔵。抱きしめることでマイナス電位が身体に作用し、不眠症をやわらげる効果があるとされる。ピリピリするような刺激はなく、通常の抱き枕の使用感そのものだ。
「発生するマイナス電位は身体の近くにあることで、より効果を発揮します。使用する時間帯や姿勢による作用の違いはありませんので、横になってリラックスするとき、椅子やソファに座っているとき、いつでもどこでも抱きしめるだけでご利用になれます。不眠症に悩みながらも忙しくて時間がない方でも、気軽に対策ができる商品です」
不眠症以外にも頭痛や肩こり、慢性便秘の改善・緩和に効果があるそうだ。
キャッチーなフォルムが目を引く、抱き枕型の理由
「マイナス電位が発生しているとき、その電位を身体に通すことが重要です。電位と身体が離れてしまうと効果を発揮しにくくなります。そのため、開発時に“より身体にフィットする形はなんだろう”と試作を重ねました。当初はぬいぐるみのような具体的な形の案もありましたが、より多くの方にご利用いただきやすいデザインと、抱きしめやすく電位を常に近くでキープできるものを追求した結果、この形になりました。さらに、電位をキープしやすくするために、スリットを付ける工夫も凝らしました。手を入れて使用することで、身体の近くに引き寄せ、より安定して抱きしめることができます」
マイナス電位は目に見えない。刺激もない。電位が発生しているのかが分かりにくいことから、起動時に振動する機能を搭載した。入眠前にうるさすぎない静かな振動で、5分程度で自動オフになる。振動が不要な場合は手動でオフにすることもできる。また、電圧は150Vと300Vの2段階に切り替えができるので、電位治療が初めての方は150Vから始めてみるのもオススメ。電源は2時間で自動オフになるので、切り忘れの心配はない。
さらに、そのほかの使用上の注意についてもうかがった。
「マイナス電位は足元から床に抜けてしまいやすい性質があります。電位が身体から逃げてしまうと効果を得にくくなりますので、椅子に座って使用する場合は付属の絶縁シートを床に敷き、その上に足を置いてからご使用ください」
表面はなめらかな高密度の起毛素材、中材はもっちりとした低反発ウレタンを使用し、身体に触れたときの心地よい感触にもこだわったという。取り外し可能なカバーもついているので、汚れたら洗濯も可能。
機能から使い心地まで、とことん女性の目線に立って考えられた「ルルド メディカルハグピロー」。家のインテリアにもスッと馴染むこれまでにない当製品は、今までにないデザインを開拓。今後のニーズ拡大も期待できるプロダクトである。
PROFILE|プロフィール
江村 萌(えむら めぐみ)
株式会社アテックス マーケティング本部
マッサージ器や電位治療器など健康機器を販売する同社のブランド「ルルド」の商品企画に携わり、広報も兼任。2022年12月に発売した「ルルド メディカルハグピロー」の商品企画を担当している。
[1]厚生労働省eヘルスネット参照
[2]2022年9月現在
Text by Aki Saito(ALTANA inc.)
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