松屋銀座が、紳士フロアとして展開してきた5階の約半分を男女複合型のアパレル売り場としてリニューアルし、3月1日にグランドオープンした。従来の百貨店売り場はメンズとウィメンズでフロアが分かれているが、コロナ禍でビジネススタイルが変化したことや、紳士フロアを利用する女性客が一定数いることなどを背景に、紳士関連の売り場を縮小。紳士フロアにおける「百貨店アパレル売場の新しい挑戦」として、ウィメンズのアイテムを新たに揃えることで、夫婦やカップルが一緒に買い物を楽しめるように一新した。
松屋銀座では、コロナ禍で在宅勤務やビジネスウェアのカジュアル化が進んだことで仕事帰りの紳士服売り場への立ち寄りが減少した一方で、週末には夫婦やカップルが揃って来店するケースが増えているという。「異性のフロアに入りにくいという声もあった」(松屋銀座 紳士フロア担当者)とし、紳士フロア面積の約45%にウィメンズとの一体型ショップを展開することで、買い物がしやすい店作りを目指した。
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リニューアルした売り場に出店したのは、「エヴァム エヴァ(evam eva)」や「ドレステリア(DRESSTERIOR)」といった新規ブランドをはじめ、ウィメンズを導入した「ブルーレーベル/ブラックレーベル・クレストブリッジ(BLUE LABEL/BLACK LABEL CRESTBRIDGE)」「ブルックス ブラザーズ(Brooks Brothers)」など12ショップ。「ポロ ラルフ ローレン(Polo Ralph Lauren)」や「ズッカ(ZUCCa)」はウィメンズフロアから移転し、ユニセックスで提案する。このほか、ゴルフブランドの「パーソンズ エクストリーム ゴルフ(PXG)」も導入している。
「ポール・スチュアート(Paul Stuart)」は、これまで紳士フロアにおいてはメンズオンリーショップだったこともあり重厚感のある店舗開発を行ってきたが、今回のリニューアルでは女性も入店しやすい明るい空間作りを意識した。オープン日の2月10日から28日までの前年同期比は40%増と初速は好調だ。販売員の配置の効率化も図れているという。「これまでウィメンズとメンズの売り場でそれぞれ3人、計6人を配置していたが、一体型になったことで5人に減らすことができた」(三陽商会 ポールスチュアート スコッチハウスビジネス部 野地雅俊課長代理)。
5階のリニューアルは昨秋から段階的に実施し、先行オープンした区画では売上高が前年比50%増で推移。松屋銀座の同担当者も手応えを感じているという。改装区画における売上目標は前年比70%増を目指す。なお、スーツの購入は既製品からオーダーへのシフトが進んでおり、ビジネススーツの需要はオーダーを中心にカバーしていくという。
3月1日に報道関係者向けに開かれた説明会では、12ショップからポール・スチュアートやドレステリア、ズッカ、ブルックス ブラザーズなどが参加し、カップルや夫婦のリンクコーディネートやシェアコーディネートのスタイリングを提案した。3月の各週末は集客施策として、ファッションスタイリング診断や占いイベント、香水オーダーなどの企画を実施する。
発表会の様子
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紳士フロアの担当者
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ポール・スチュアート(Paul Stuart)
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ブルックス ブラザーズ(Brooks Brothers)
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ズッカ(ZUCCa)
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エヴァム エヴァ(evam eva)
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マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)
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ドレステリア(DRESSTERIOR)
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パーソンズ エクストリーム ゴルフ(PXG)
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