長嶺信太郎が手掛ける「コンダクター(el conductorH)」が、2023年秋冬コレクションをランウェイショー形式で発表した。ショーには、ファッションブランド「ニシモト イズ ザ マウス(NISHIMOTO IS THE MOUTH)」のブランドディレクター 西本克利がモデルとして登場した。
コンダクターは、2018年春夏コレクションでデビュー。「PASSION DESIRE」をコンセプトに、デザイナーの長嶺が幼少期から影響を受けてきた文化的背景を独自の解釈で反映させたアイテムを展開している。2022年春夏コレクションでは、新作を映画形式で発表し、映像には俳優の唐田えりかなどが出演した。
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2023年秋冬コレクションのテーマは「Nightmare」。半年ほど前から頻繁に悪夢を見るようになったという長嶺が、直感的に「コレだ」と感じてコレクションテーマに設定したという。
ショー会場の中央には、一台のベッドを配置。アニメ「まんが日本昔ばなし」のメインテーマとともにパジャマ姿の西本が登場し、ベッドに横たわると、西本が眠るベッドの周りを新作を身にまとったモデルが歩いた。
Image by: FASHIONSNAP
コレクションでは、骨がデザインされたスウェットや、ファイヤーパターンのデニム、パイソン柄のシューズなどをラインナップ。レザーブランド「ブラックミーンズ(blackmeans)」とコラボレーションしたバイカージャケットやジップパンツも披露した。長嶺の夢に現れた死神のほか、欲しくても手に入れることができなかった物、恐怖しながら不思議と魅了されてしまう事象などをデザインソースとして取り入れたという。
blackmeansとのコラボレーションジャケット
Image by: FASHIONSNAP
長嶺は、今回のコレクションについて「悪夢は夢の中だけではなく、現実にも潜んでいる。生きている限り向き合っていかなければならないものなので、せめてパワーに変えようというメッセージを込めた」とコメント。今後については「海外の販路拡大を視野に入れている。新作発表のベストな時期を模索しながら、準備を進めていきたい」と話した。
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