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100円ショップの「ダイソー(DAISO)」が、百貨店への出店を進めている。ダイソーを運営する大創産業によると、これまでに丸広百貨店や名鉄百貨店など3店舗の百貨店に出店。2月22日には東武百貨店池袋本店に、百貨店内店舗としては初となる「ダイソー」「スタンダードプロダクツ バイ ダイソー(Standard Products by DAISO)」「スリーピー(THREEPPY)」の3ブランドを複合させた都内最大の旗艦店をオープンした。
ダイソーは、1991年に直営1号店となる高松店をオープン。1998年に日本国内1000店舗の出店を達成すると、2001年には海外1号店を台湾に開いた。その後もアメリカやオーストラリア、カナダなどに店舗を拡大し、現在は全世界合わせて6300店舗以上を運営している。これまでの主な出店先は量販店や商業施設といったリーズナブルな価格帯の商品が揃う施設で、買い回り客の需要を掴んできた。
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今回新たにダイソーが出店したのは、東武百貨店池袋本店の6階。同じフロアには「ロレックス(ROLEX)」や「カルティエ(Cartier)」「シャネル(CHANEL)」といった宝飾・時計や、リビング関連の売り場が展開されている。
百貨店への出店を進めている背景について大創産業 執行役員店舗開発本部の渡邊有和本部長は「主な狙いは客層の拡大」だと話す。「東武百貨店さんを利用しているお客様の中には、まだダイソーに来店したことがない方もいると思う。そういった方々にお買い物と発信をしていただくことで、この店舗だけではなくダイソー全体のターゲットを広げることになるのではないか」と語った。実際に既存の百貨店内の店舗では出店後の手応えを感じているといい、東武百貨店池袋本店に旗艦店を展開することで顧客層拡大を加速させる考え。営業初日の22日は、10時の営業を開始とともに多くの客が来店し、店内は大きな賑わいを見せた。
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東武百貨店の取締役常務執行役員 田中尚営業本部長は、ダイソーの誘致を決めた理由について「ダイソーは日用品の取り扱いが中心なので、これまで応えきれていなかったお客様のニーズに対応できるようになる。コロナ禍を経て生活必需品を求める方々も増えてきたと感じるので、ダイソーの出店が顧客満足度を高めることに繋がると考えた」と説明した。
今後も、ダイソーは百貨店への出店を進めていく方針。大創産業の渡邊本部長は「百貨店のお客様の中にも生活用品の支出を抑えるために店舗の使い分けをされている方がいると思う。そういったお客様を取り込めるという点で、百貨店内に出店することに大きな可能性を感じている。今回、東武百貨店に大きな店舗を開店することができたので、今後はより一層こういったお話をいただけるのではないか」と期待を寄せた。
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