神宮外苑地区まちづくりのプロジェクトサイトより
東京都が、2月17日付で神宮外苑地区第一種市街地再開発事業の施行を認可すると発表した。同事業では三井不動産、明治神宮、日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事の4社が個人施行者となり、明治神宮外苑地区の再開発事業を担当。2035年度に事業の完了を目指す。
明治神宮外苑は1926年に創建された聖徳記念絵画館を中心に、神宮球場をはじめとした各種スポーツ施設を備え、青山通りから聖徳記念絵画館を望む道の両側に並ぶ4列のイチョウ並木は紅葉名所として知られている。過去に、聖徳記念絵画館前の広場がフランス発祥のシークレット・ディナー・パーティー「ディネ・アン・ブラン(Dîner en Blanc)」(2015年)の会場に使われたほか、明治神宮外苑の室内球技場では「ブルックス ブラザーズ(Brooks Brothers)」の日本上陸40周年記念ショー(2019年)の舞台になるなど、ファッション関連のイベント会場にも利用されてきた。
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再開発事業では神宮球場や秩父宮ラグビー場を建て替え、ホテルを併設した野球場棟と文化交流施設を備えたラグビー場棟を建設。このほか地下2階、地上40階建ての複合施設や地下5階、地上38階構成の事務所棟などが誕生する。総事業費は約3490億円。
同事業では、イチョウ並木保護の観点から国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関の国内組織である「日本イコモス国内委員会」が計画の見直しを提言。事業者側は、今年1月からいちょう並木の根系調査に着手し、東京都環境影響評価審議会総会で事後調査報告を行うとともに、プロジェクトサイトなどで今春以降に調査結果の公表を予定している。
■再開発事業概要
敷地面積:約28万4000平方メートル
施設:ラグビー場棟/複合棟A/複合棟B/複合棟C/事務所棟/ホテル併設野球場棟/文化交流施設棟
総事業費:約3490億円
建物竣工:令和17年度
プロジェクトサイト
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