ビジネスシーンで必ず行われる名刺交換。新型コロナウイルスの感染拡大から約3年がたったが、現在はオフィスへの出社や対面での打ち合わせなども増え、名刺交換もこれまで通り行われているだろう。
ADVERTISING
そんななか、指先ひとつでスマートに連絡先を交換できる「INSTA-NAIL(インスタネイル)」が株式会社Glotureから発売された。このガジェットは付け爪に貼り付けることで相手のスマートフォンと連絡先が交換できる、画期的なマイクロチップである。
今回はINSTA-NAILについて、同社のCIOである駒ヶ嶺さんに話を聞いた。
ガジェットのZARAを目指す
株式会社Glotureは「ガジェットのZARA」となることを目標に2015年に設立されたガジェット企業である。 東京を拠点とするGlotureは、問題解決に注力する多様なチームで構成されており、枠にとらわれずに考え、より良いカスタマー・エクスペリエンスの実現に尽力しているという。
「私たちが事業のキーワードとしている言葉が2つあります。ひとつは『Global』です。人・物・情報、あらゆる側面において国境を感じさせないくらいボーダーレスな世界をつくっていきたい、そんな思いで事業に取り組んでいます。
もうひとつは『Adventure』です。日本語に訳すと冒険ですが、私たちが今やっていることは、宝探しの冒険だと言えるかもしれません。最新技術を用いたプロダクトやオリジナリティーあふれる商品、画期的なアイテムなど、世の中を驚かせる宝物のようなプロダクトを発掘し、イノベーションを創出しています」
Glotureは自社で企画・開発している商品を含めた販売チャネルのひとつとして、オンラインストア「MODERN g」を運営している。このストアの特徴は画期的な海外ガジェットをいち早く日本の消費者に紹介しているサイトだ。一方オフラインでは家電量販店、POP-UPストアにて自社商品を展開している。
「商品の特徴がひと目で分かるビジュアルや説明文を心がけ、また安心してお買い物いただけるように豊富な決済手段と延長保証サービスをご提供しています。また、2023年2月には新宿マルイ メンにてPOP-UPストアをオープン予定です。弊社はこのようなオフラインでの取り組みを通じて魅力的なガジェットとお客様との間のタッチポイントづくりに努めております」
相手により印象づけるギミックに
さまざまなガジェットアイテムを展開するなかで、NFCマイクロチップの可能性を模索した結果、日常をもっと便利に・面白いものにしたいという思いでINSTA NAILが誕生した。
「名刺交換はビジネスや社交の場で一般的に行われているものですが、NFCマイクロチップによって、相手により印象づけるギミックを仕込むことができるのではないかと考えました。INSTA NAILはクラウドを介して相手のスマートフォンに連絡先を伝える仕組みです。
各チップにはシリアル番号が書き込まれており、ユーザーは最初にシリアル番号を指定してアカウント登録を行うことで、そのユーザーアカウントとINSTA NAILのNFCマイクロチップがクラウド上で紐付けられます。実際のSNSアカウント情報等の書き換え・更新はチップ内ではなくクラウド側で行います。このNFCマイクロチップとクラウドとの紐付けは開発上の試行錯誤をしている部分でもありますね」
ネイルチップを通して相手に瞬時に連絡先を伝えられることで、あいさつの際にこちら側がスマートフォンや名刺を取り出す必要がない利便性や指先だけで完結するということで、相手により印象づけることが可能となるなどエンターテインメント性にも優れている。
また、使用場所はネイルだけにとどまらず、たとえば店舗什器や商品サンプルに貼り付けることで商品の公式ページへと消費者を誘導するサイネージとして機能させることも可能だという。
INSTA NAIL発売後の反響を聞くと、「自己紹介をスマートに、印象的にできる点を評価していただき、チップのカラーバリエーションをリクエストする声も届いています。意外と男性の方にも購入いただいていますね。また、ネイルサロン様からもお問い合わせを頂いており、近々ネイルサロンでの展開も開始いたします。弊社では委託販売・仕入れ販売にご関心のあるネイルサロンのパートナー様を随時募集しております」とのこと。
コロナ禍を経てみえた消費者傾向
コロナ禍当初は経済的な制約からか、Glotureストアでも実用品のみが売れていた印象があったと話す。
「生活様式が定着し、また行動の緩和がされつつある昨今では、気分転換のためか実用品だけではなくホビー品やトレーニング商品、INSTA NAILのようなビューティーテック商品も売れています。このような売れる商品の傾向から、社会として徐々に前向きな雰囲気になりつつあるのかと感じています」
Glotureの社内人材はほぼ外国出身のメンバーで構成されており、中国深センを始めとして海外の製造工場ともスムーズなコミュニケーションが取れる体制を整えている。また、代表は陳君一氏という女性が務めており、女性ならではの視点で商品をキュレーションすることも同社の強みだという。
ビューティーテック商品も含めて今後も「テクノロジーで日常をもっと楽しく」という観点で商品開発を進めていくとのことで、引き続き注目していきたい。
ADVERTISING
PAST ARTICLES
【Fashion Tech News】の過去記事
RANKING TOP 10
アクセスランキング
イケアが四国エリアに初出店 香川県にポップアップストアをオープン