そごう・西武の公式サイトより
そごう・西武の売却を受け、千葉市が「そごう千葉店」とのパートナーシップ継続を要望する依頼文書を1月23日付でそごう・西武宛に提出した。同日に同市が開いた記者会見で明らかにし、JR千葉駅に近接し「千葉の顔」とも言える店舗玄関口と周辺の街並みにおいて現状維持を求めた。
そごう・西武をめぐっては米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループ(以下、フォートレス)が2月1日付で取得することが決まっている。現親会社のセブン&アイ・ホールディングスによる譲渡後は、ビジネスパートナーとなるヨドバシカメラの持株会社ヨドバシホールディングスとそごう・西武が百貨店事業の事業運営について協議していくというが、一部店舗内に家電量販店「ヨドバシカメラ」が出店するとの見方が濃厚になっている。
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そごう千葉店は1967年に開業。現在は市内唯一の百貨店として営業している。千葉市はそごう千葉店と連携協定を締結しており、千葉都心全体の将来像や取り組みの方向性を示す「千葉駅周辺の活性化グランドデザイン」においても、現在のそごう千葉店の現形態や立地を前提として取り組みを進めている。
千葉市が提出した書面によれば、千葉駅東口にはすでに「ヨドバシカメラ千葉店」が店舗を構えていることから、「これまでそごう千葉店が担ってきた機能や役割をご理解いただいた上で、できるだけ継承していただきたい」「店舗の玄関口と周辺の街並みやデザインとの調和、公共空間等を活用したまちの顔づくりなどにも十分にご配慮いただきながら、今後の検討を進めていただきたい」とコメントした。
なお、昨年12月には豊島区長も西武鉄道を擁する西武ホールディングスに対し、「西武池袋本店存続に関する嘆願書」を提出。低層階にヨドバシカメラが出店することを懸念し「長年育ててきた顧客や富裕層も離れ、今まで築き上げてきた『文化』のまちの土壌が喪失する」と意見を表明した。
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