キムラタンの公式サイトより
ベビー服・子ども服の製造販売を手掛けるキムラタンが、連結子会社である中西の事業縮小を決議した。2023年春夏アイテムの納品完了をもって新商品の企画や製造を休止し、在庫を有する一部の定番商品などに絞って供給を継続する。
中西は1963年に創業。ベビー・子ども向けのソックスやシューズといった服飾雑貨の製造や卸売事業を手掛けている。2019年3月にキムラタンの傘下に入り、量販店や専門量販店を中心に卸販売事業を展開するとともに、キムラタンが有するブランドの服飾雑貨を生産し供給してきた。
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近年、海外における製造コスト上昇を背景に粗利益率の低下が顕著になったことから、中西では不動産売却による有利子負債の圧縮をはじめ、キムラタンとの物流機能の一元化によるコスト削減といった収益改善に注力。しかし、2023年3月期に急激な円安によるコスト増が収益を逼迫し、今後の事業環境や事業戦略を考慮した結果、収益の改善が見込まれないことから事業縮小を決定した。
なお、親会社のキムラタンは、少子化による市場規模の縮小や新型コロナウイルスの影響などで赤字幅が拡大したことから、2022年2月にアパレル事業の縮小を発表。不動産事業の拡大を柱とする事業ポートフォリオの転換を進めている。
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