サッポロ黒ラベルのMalt&Hops Series Yellow Stitch Jeans
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F:サッポロって、あのサッポロビールですか?
光山:そうです。サッポロ生ビール黒ラベルがショップを開いたというニュースを見て、面白そうだから1本買ったんですが、クオリティが高くて驚きました。これは、ギャグじゃなくてマジだって(笑)。
F:光山さんはダブレットの指人形みたく、しゃれっ気があるのが好きですよね。
光山:「おしゃれ」っていうくらいなので、やっぱりコミュニケーション手段として気になっちゃうんですよね。これも周りに「どこのジーンズ?」って聞かれた時に「サッポロ黒ラベル」って答えると「はいはい、本当は?」とか言われるんですけど、ラベルを見せると「え、本当なの!?」とか反応が面白いです。でも面白いだけじゃなくて、素材からしっかりオリジナルで作っていてクオリティが高いのが素敵です。
F:これはもともと限定で売り出していたものの第2弾なんですよね。
光山:今年の4月に30本限定で売り出されたものが初めですね。そちらは、ステッチがイエローじゃなくてもっとモード感あったんですけど、こちらはよりレギュラーなジーンズに近づいた感じです。個人的にはこちらのほうが好きかな。黒ラベルの男っぽい感じがして。
F:素材が綿60%、分類外繊維(和紙)が40%なんですね。和紙の原材料がモルトフィード、ホップ(笑)。
光山:モルトフィードとホップで和紙の原料となるパウダーを作った後に、マニラ麻と混ぜて和紙にしているらしいです。その和紙を糸にして、横糸を和紙糸、縦糸をコットンで織ってデニム生地として仕上げていて、和紙が入ってるのでサラッと乾いた感じですごくクリーンな印象ですね。
F:確かに。「アー・ペー・セー(A.P.C.)」のデニムに通じる感じですね。レザーパッチもリベットもネームもちゃんと黒ラベルですね。
光山:力を入れていますよね(笑)。実はシルエットも良くて、色モノアイテムとして出た割には、そこらへんにあるジーンズよりも使いやすいです。
F:光山さんはヴィンテージデニムに詳しいですが、デニムはずっと買い続けていますよね?
光山:やっぱり穿きたくなってしまうので買ってしまいますね。こういうちょっと変わった素材を使ったものは「穿き続けるとどんなふうになるんだろう」って興味を掻き立てられますし。でも、このジーンズはずっと売りに出すわけじゃなさそうなので、穿くのをためらいますね。もう一本買っとこうかな(笑)。
C.P.カンパニー × エンポリオ アルマーニのセットアップ
F:「C.P.カンパニー(C.P. Company)」と「アルマーニ(ARMANI)」というイタリアを代表する2強ブランドのコラボアイテムですね。
光山:これは買うしかないって感じでしたね。あまり着たことないデザインのセットアップでしたけど、この2つのブランドが手掛けると作業着っぽいものがここまで洗練されるのか、と思いました。
F:光山さんはC.P.カンパニーを手掛けるポール・ハーヴェイ(Paul Harvey)のファンとのことですが、いつから好きなんですか?
光山:彼が「ストーンアイランド(Stone Island)」のデザイナーだった時からですかね。2008年にポールがストーンアイランドを離れるまで毎年買っていました。今でも当時のアイテムを大切に着ています。素材への探究心があり、いつ見ても凄みを感じます。今のストーンアイランドもとても良いですが、当時のアイテムを見ると、今のアイテムがいかにモダナイズされているのかが分かりますね。
F:C.P.カンパニーも毎シーズンチェックしてるんですよね。
光山:毎シーズン必ずチェックしてます。なので、このビッグブランド同士のコラボは気になっていました。C.P.とストーンアイランドの創立者のマッシモ・オスティ(Massimo Osti)が開発した生地を主体に使用しているらしいので、「あの頃のストーンっぽいんじゃないか」って期待していました。実際はもっとアップデートされたものでしたが。
F:素材感はC.P.ですが、色味はアルマーニを思わせます。
光山:いわゆる「アルマーニ ブルー」に近いダークブルーなので、そう思うのかもしれません。アルマーニは本当にブルーやネイビーの使い方が上手で、この色味もスポーティーだけどカジュアルすぎない絶妙な加減ですよね。このレンズ部分のアルマーニの入れ方も上品で、シャツ単体でもよく着ます。
F:アルマーニの服はけっこう持っているんですか?
光山:エンポリオは、何枚か。ジョルジオだと、カシミアTシャツとカシミアのポロシャツですかね。あれはまさに名品です。
F:アルマーニ氏本人も愛用していますからね。いつかは手に入れたい珠玉の逸品です。
光山:カシミアの素材感もすごく良くて大切に、大切に着ています。
F:そんなに大切に着ているんですか?
光山:すごく大切に着ています。値段がコート並みなので(笑)。
コム デ ギャルソン・オム プリュスのジャケット
F:「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME des GARÇONS HOMME PLUS)」のジャケットですね。ショールカラーでいいですよね?
光山:うーん、たぶん大丈夫だと思います(笑)。
F:どこらへんが気に入ったんですか?
光山:ショールカラーですね(笑)。友人とランチをしていたんですけど、ランチ後に「ギャルソンの立ち上がり日だから、何点か取り置きしてもらっているものを取りに行く」って言われて、それなら同行しようって一緒に行ったんですよね。そこで「こういうカラーのものは見たことないな」と思って試着したら、すごく良くて。
F:なるほど。でもプリュスは珍しいですね。大体、シャツやオムの気がしますが。
光山:ギャルソンにハマると、行き着くのはプリュスっていうのは分かるんですけど、僕にはちょっと着こなすハードルが高いと思って、近づかないようにしてたんですよね(笑)。でもこれくらいのひねりなら着られるかなって。色もブラックなので、フォーマルとは言わないまでも、ドレスカジュアルなら全然いけますしね。
F:今年のベストバイ企画は全体的に「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」が頻出でした。やはり川久保玲氏の偉大さを感じます。
光山:色褪せないですよね。長年のファンも新しい世代も惹きつける引力が凄いです。ずっと第一線の人たちに支持され続けているというか。個人的には名前の玲が、僕の名前の玲と同じところに感動しています(笑)。
F:完全に偶然ですね(笑)。このジャケットはどういうふうに着ていますか?
光山:中にTシャツを着て、ジーンズに革靴というスタイルですね。けっこうクラシックに着ています。一つひねりがあるアイテムを取り入れるなら、他のアイテムは保守的にするのが我流のプリュス着こなし術だと思っていますね。
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