MATSUFUJI デニムジャケット
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長尾:「マツフジ(MATSUFUJI)」はメンズブランドなんですけど、ヴィンテージの洋服をイメージソースにしたデザインが好きです。これはハンティングジャケットの仕様を取り入れている物で、可動域が広がるようなシルエットになっていたり、パッチがついているところが気に入っています。最近はゆったりした服とか、とにかく着心地がいいものが良くて、毎日着ていますね。
F:メンズですが、襟の丸みがある感じが可愛いですね。
長尾:そうなんです。襟に丸みがあって大きいんですよ。ポケットも大きいですし。これを着ていると、男性の方に「可愛いジャケットですね」「どこのですか?」と言われることが多いので、「男性にはメンズアイテムの良さがわかるんだな」と思いますね。
F:これはどちらで買われたんですか?
長尾:展示会で買いました。
F:メンズブランドもチェックされているんですね。
長尾:シスターには入れていないんですけど、「ソウシオオツキ(SOSHIOTSUKI)」とか、好きなメンズブランドは展示会に行って、可愛いなと思ったらつけています。
Nanushka ドレス
長尾:これは夏に買いました。
F:素材も夏っぽい生地ですね。
長尾:夏はたくさん着ましたね。最近は「とにかく印象に残らない服」をいつも探していて。デザインが入っているものが好きな時期もあったんですけど。
F:好みがシフトしている?
長尾:今はとにかくシンプルなものが着たい気分ですね。アクセサリーも好きなので、映える服を選ぶようにしています。これはデコルテがあいたデザインなので、チョーカーやネックレスを重ね付けしたりしています。
F:1枚でも着られそうですね。
長尾:そうですね。真夏の外では1枚で着て、室内で働く時は、下に無地のTシャツを着たりしていました。
F:後ろの結び目が可愛いです。
長尾:本当はもう少し外側に紐がついていたんですが、屈んだ時に胸元がたるんで下着が見えてしまうので、これもお直ししました。お直し屋さんに相談したら「肩紐を内に寄せると解決する」と提案してくれて。
F:お直しを沢山すると、修理代の方が高くなりませんか?
長尾:高いですね。セールで買っても結局プロパーくらいの価格になっちゃいます(笑)。
ゲリラ・ガールズの本
F:続いては本ですね。
長尾:これは「ゲリラ・ガールズ(Guerrilla Girls)」というニューヨーク発のアクティビズム集団が出している本です。1980年代から歴史があってフェミニストアーティストが所属しているんですが、みなさん「フリーダ・カーロ」「オノ・ヨーコ」とか、偽名で活動しているんです。風刺的な作品が多くて、一番有名なのがこの作品。「女性は裸にならないとメトロポリタンミュージアムに入れないのか(Do women have to be naked to get into the Met. Museum?)」というステートメントです。
ゲリラ・ガールズは、「このミュージアムに所蔵されているモダンアート作品のうち女性アーティストの作品は5%未満だが、ヌードの85%は女性だ」とか、データに基づくアート界のジェンダーギャップについての作品を多く作っていて。確かに、メトロポリタンミュージアムって女性のヌードの作品が本当に沢山あって、男性のヌードの作品は、キリストが子どもの頃に天使として描かれた作品を含む数点しかないんですよね。歴史を辿っていく上でも、男女のアート界のギャップを色々な人に訴えかけていて、作品自体のインパクトもあるので、かっこいいなぁと思いますね。
F:ゴリラの表紙なので、何の本かと思いました(笑)。
長尾:この本、最後にマスクがついているんです。「これを着ければゲリラガールズになれるよ」っていう(笑)。
F:この本の情報はどこで得たんでしょうか?
長尾:大阪大学教授の北原恵さんが書いた「アート・アクティヴィズム」という、アート界におけるフェミニズムアートの分類で出している本があるんですけど、そこで特集されていて。友人から紹介してもらって知りました。シスターでは、4年前から国際女性デーに合わせたイベントとして、コラボレーターを変えて色々な方とフェミニズムについて議論する企画をやっていて、個人的にアート界のジェンダーギャップに興味があるので買いました。
F:店頭で販売している本も、フェミニズム関連のものが多いですか?
長尾:フェミニズム関連のものと、好きな女性アーティストの本を中心に置いています。女性アーティストだとジョージア・オキーフ(Georgia O'Keeffe)さんが好きなんですが、シスターのオリジナルブランド「SiS」のファーストコレクションは、彼女をイメージして作りました。
ジョージア・オキーフは着物をリメイクしてラップドレスを作ったりしていたんですけど、このブラウスは上にラップニットを重ねて、着物のように着られる仕様にしました。
F:羽織にもなるんですね。
長尾:開けて着ても可愛いんですよ。広がっているので、シルエットが楽しめます。あとは最近、Vネックが好きで。年齢を重ねると首が痩せてデコルテが出てくるから、Vネックの方が顔映りが綺麗に見えるような気がするので、襟はVでデザインしました。
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