SAINT LAURENT ジャケット
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F:4点目は「サンローラン(SAINT LAURENT)」のジャケット。ハートのスタッズが可愛いですね。
黒石:これも一目惚れです。ハートのスタッズもですが、このスカラップのカッティングもすごく可愛くて。
F:「可愛い」が詰まっていますね。
黒石:そう。女の子の好きなものが詰まっているのにモードという。ハートのモチーフは女性は好きだと思うので、それをモードに上手に落とし込むのがさすがだなと思いました。春夏シーズンのアイテムらしいんですが、すごく人気で追加で入荷しているみたいです。
F:普段、サンローランでお買い物は?
黒石:直営店でウェアを買うのは初めてだったんですよ。ヴィンテージを買ったことはあったんですけど。サンローランは尖っているというか、自分の好きなイメージとは少し違うかなと思っていましたが可愛かったですね。
F:黒石さんといえば「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」や「ジル サンダー(JIL SANDER)」を好まれていたり、韓国ブランドがお好きなイメージがありますが、日本のデザイナーズブランドはチェックしていますか?
黒石:伊勢丹で見たりとかはしていますね。セレクトショップで知ることが多いかもしれないです。
F:今気になっているブランドやデザイナーはいますか?
黒石:「アキコアオキ(AKIKOAOKI)」や「フェティコ(FETICO)」は好きですね。
F:両ブランドとも賞レースに選ばれるなど注目されていますね。
黒石:モードだけどちょっと女性らしさもある、でもガーリー過ぎないというほどよいところをアメリでも目指していますが、皆もそれを求めているんじゃないかなと思います。
Laverne Tチェア
F:家具は2点目ですね。
黒石:「ラヴァーン(Laverne)」というブランドのものです。もともとはインスタグラムで別の椅子を見つけて、海外のアプリ「ファーストディブス(1stDibs)」で画像検索したときにこの椅子が出てきて。4脚セットで売っているんですよ。海外から輸送されるので送料が何十万円とかかかるんですけど、可愛いからいいかと思って買いました(笑)。
F:ネットで家具を購入するのは少し勇気が要ると思います。実際に届いてみてイメージ通りしたか?
黒石:そうですね。レザーの色味がどんな感じか気になっていたんですけど、想像通りで良かったです。座り心地も良いですよ。
F:いま使っているのは2脚だけ?
黒石:このダイニングテーブルに合わせて使おうと思っていたんですが、椅子が予想以上に低くて(笑)。テラス用に買った椅子がちょうど高さが合ったので一時的に使っていて、ラヴァーンの椅子は端に置いたりしています。
F:家具をネットで買うと高さや大きさが合わない問題、ありますよね(笑)。
黒石:でも本命のダイニングテーブルが届く予定で、それと合わせて使いたいと思っています。そのダイニングテーブルも届くまで1年弱待っているんですけど(笑)。
F:だいぶ待っていますね(笑)。
黒石:ヨーロッパで作っていてテーブル自体は完成しているんですけど、配送ができないみたいで。「ジェルバゾーニ(GERVASONI)」というブランドです。
F:そのテーブルもインスタグラムで見つけたんですか?
黒石:梨花さんのインスタグラムで見た家のテーブルがすごい可愛いなと思って。いつもお世話になっている施工会社にオーダーで作ってもらえないか相談したら、逆にブランドを見つけてくれました。
F:テーブルが届いて4脚揃って使うのが待ち遠しいですね。
黒石:そうですね。でもこの椅子、そのテーブルに合わせても低いかもしれません。大丈夫かなって心配しています(笑)。
HERMÈS ロングコート
黒石:これはパリの「エルメス(HERMÈS)」で買いました。
F:普段エルメスでお買い物はされるんですか?
黒石:小物や革靴くらいで、服を買うことはあまりなかったです。エルメスは私の中でコンサバなイメージがありましたが、実際に見てみたら可愛かったですね。
F:お気に入りポイントは?
黒石:この襟のベルト部分ですね。あと、見た目以上にすっごく軽くて。生地も上質で、着た時のシルエットもきれいなんです。
F:パリにはいつ行かれたんですか?
黒石:7月末くらいかな。ギリシャのミコノス島に行く前の半日だけで滞在時間がすごく短かったので、有名なブランドのお店しか回れなかったです。
F:エルメスはその一つだったんですね。
黒石:エルメスは、あわよくばバーキンをと思って見に行ったんですが(笑)、全部抽選みたいで。パリのエルメスって服は見れるんですけど、小物やバッグは予約なしでは見れないんですよ。お店に行って、アプリのQRコードを読み込んで抽選に当たった人に限定していて。
F:それは知らなかったです。抽選には参加したんですか?
黒石:しました。外れました(笑)。
アート作品
F:最後はアート作品ですね。どちらのアーティストの作品ですか?
黒石:ジャックさん......これは有名な人とかじゃないんですけど。
F:ジャックさん?
黒石:「Jacq」としか書かれていない(笑)。これはインテリアショップのオープニングレセプションで見つけて、赤のキャンバスに女の人というのがすごく可愛いなと思って。それでどんなアーティストの作品か聞いたら、そんな有名な人じゃなかったという。30万円くらいで買いました。
F:こちらも一目惚れだったんですね。
黒石:私、決断がすごい早いので(笑)。可愛いと思ったら、すぐ買う。あんまり悩まないです。サンローランのジャケットとかも即買いしましたね。
F:気軽に買える金額ではないので躊躇してしまいそうですが。
黒石:「可愛い」の感情が普通ぐらいだったらもちろん悩みますけど、「めっちゃ可愛い!」と思ったらすぐ買います。本当勢いですね。
F:さすがの決断力。いままでの買い物で後悔したりしたことは?
黒石:後悔というか、結局着なかったな、というのはありますよ。でも買わなかった方が後悔すると思うんですよね。家具に関しては、引っ越すたびにメルカリに出しちゃいます。取りに来てくれて、梱包もしてくれるサービスがあって便利ですし、廃品回収で捨てるよりもエコだし。
F:メルカリで家具も結構売れるんですね。ちなみにメルカリで買い物は?
黒石:買い物はあまりしないかな。欲しかったけどお店で買えなかったものがないか、たまにチェックするくらいですかね。
F:ベストバイで出てきた2点の作品以外にも、部屋の中には気になるアートがたくさんあります。
黒石:このアートとかも、だいたいArt Technologiesで買いましたね。
F:これはどんな作品なんですか?
黒石:北川健次さんという日本人アーティストの作品なんですが、「この作品にはどういう意味が込められているんですか」と聞いたら、「意味はない」と言われました(笑)。でもこれもモードっぽくてかわいいなと思って買いました。このアクリルフレームの感じも気に入っています。
今年を振り返って
F:このお買い物の一年を振り返ってみていかがですか?
黒石:今年はめちゃくちゃ買いました(笑)。
F:それは爆買い動画でも感じ取れました(笑)。でもベストバイ8点の半分がファッション以外のものでしたね。
黒石:アートは今年から本格的に買い始めました。引っ越す前は高いアートには手を出せていなかったのですが、重厚感のある家に住み始めたので、この家に合うアートを買いたいなと。家具も、引っ越したらほぼ買い替えてしまうので、今年は特に多かったと思います。
F:事業もテレビで年商44億円と紹介されるなど、好調そうですね。
黒石:今年に関して言うと、新しくオープンした名古屋店がいま好調です。国内では東京・大阪以外に出店するのは初めてだったのでどうなんだろうと思っていたんですけど、想像以上に名古屋の方がアメリのことを知ってくれていて手応えを感じています。
F:今年発売した「N.ハリウッド(N.HOOLLYWOOD、以下N.ハリ)」別注アイテムも好評で、2シーズンにわたって展開していますね。
黒石:N.ハリの商品はメンズだけど私も着たいと思える服が多くて。このジャケットの黒を持っているのですが、一番ヘビロテしてたんじゃないかなというくらい着ていてすごくお気に入りなんです。それで尾花(尾花大輔)さんにお願いして作らせてもらっているんですが、別注品は全部私がオーダーしたアイテムをベースに、アメリの生地を落とし込んでいるんですよ。
F:尾花さんとはよく交流されているんですか?
黒石:そうですね。すごく活躍されている方なのに、とても気さくで。先日も展示会に行ったら、服より(事務所に作った)ジムの説明がすごかったですけど(笑)。
F:(笑)。黒石さんはトレーニングはされないですか?
黒石:しないです。トレーニングは好きじゃない(笑)。
F:来年はどんな一年にしたいですか?
黒石:今年一年は“さざ波”くらいの、あまり変化のない年で、この先に向けての熟考期間だったように思います。事業は好調なんですが、新しいことにも挑戦しないとと悶々としていた時間が多かったので、来年に限らずこの先、長期的に少しずつ実行していきたいですね。
黒石奈央子
1986年7月5日生まれ、大阪府出身。立命館大学経営学部卒業。人気アパレルブランドのVMDを経て、独立して2014年にビーストーンを設立。最高経営責任者兼ディレクターとして、オリジナルブランド「アメリ」とヴィンテージアイテムを扱う「アメリヴィンテージ」を運営する。
【2022年ベストバイ】
・ユナイテッドアローズ 栗野宏文が今年買って良かったモノ
・アトモス創設者 本明秀文が今年買って良かったモノ
・シスター 長尾悠美が今年買って良かったモノ
・ファッションエディター 大平かりんが今年買って良かったモノ
・“インスタグランマ”内藤朝美が今年買って良かったモノ
・GR8久保光博が今年買って良かったモノ
・元GQ編集長 鈴木正文が今年買って良かったモノ
・さらば青春の光 森田哲矢が今年買って良かったモノ
・音楽家 渋谷慶一郎が今年買って良かったモノ
・ダイエット美容家 本島彩帆里が今年買って良かったモノ
・美容クリエイター GYUTAEが今年買って良かったモノ
・スタイリスト TEPPEIが今年買って良かったモノ
・ラランド サーヤが今年買って良かったモノ
・川谷絵音が今年買って良かったモノ
・アメリヴィンテージ 黒石奈央子が今年買って良かったモノ
・奈良裕也が今年買って良かったモノ
・ゲームコミュニティ・ボルトルームオーナー DOIが今年買って良かったモノ
・スタイリスト&フリーランスPR 柳翔吾が今年買って良かったモノ
・NOSE SHOP代表 中森友喜が今年買って良かったモノ
・[Alexandros]川上洋平が今年買って良かったモノ
・繊研新聞 小笠原拓郎が今年買って良かったモノ
・あさぎーにょが今年買って良かったモノ
・FASHIONSNAP社長 光山玲央奈が今年買って良かったモノ
・サカナクション 山口一郎が今年買って良かったモノ
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