池田優子 陶器
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F:ここからはインテリアとアートですね。まずは池田優子さんのお皿です。
川上:東京・浅草橋にある古道具屋「白日」が好きでネットでよく見てて。ちょうどお皿が欲しいなあと思っていたときに、白日で池田さんの個展が開催されていることを知ってショップに行ったんです。個展期間の終盤だったから花器とか売り切れが多かったんですけど、お皿は比較的残っていて。ずっとフルーツが置ける大きめのお皿を探していたんですが、ぴったりなモノを見つけました。今はテーブルに置いて、リンゴとバナナとミカンを入れてますよ。
F:形が独特でほかにはない雰囲気ですね。
川上:実は先に池田さんの白みのあるお皿を買っていたんですよ。これは黒だけどよく見るとシルバーぽくもあり、使い続けるほど白っぽく、シルバーっぽく変化するらしいですよ。それがすごく惹かれました。部屋のテーブルに置いたときも、なんかこう、この部屋に一番長くいたんじゃないかというくらいの佇まいがいいなあと思って。
F:インテリアや雑貨は普段からいろいろ揃えていますか?
川上:服より雑貨の方が好きなんじゃないかというくらいですね。雑貨屋巡りが大好きなんです。
F:どこのショップが好きなんですか?
川上:あまり言いたくは無いですが(笑)、原宿の「フーク(HOEK)」が特に好きですね。マンションの一室で中は素敵な空間が広がっていて。ここは相性がぴったりで全部好きなんです。あとは「シャークアタック(SHARK ATTACK)」とか、「ニックホワイト(NICK WHITE)」でも買いますね。
F:お気に入りの雑貨屋はどうやって見つけているんですか?
川上:雑貨屋はすごく難しくて、検索してもあまり出てこないんです。ほかの雑貨屋さんの店員さんに紹介してもらったりもありますが、結局は自分でひたすら調べていく感じですね。
F:そうやってお気に入りを見つけるとより愛着が湧きますね。
川上:そうですね、器はいつか自分でも作りたいと思っているんですよね。あ、ファンクラブの企画でやろうかな(笑)。
REEL ティッシュカバー
F:続いては「リール(REEL)」のティッシュケース。イタリア・サンタクローチェにある老舗のタンナーが1枚ずつ手作業でなめしたイタリアンレザーを使っているのが特徴ですね。
川上:ティッシュケースは、一番センスが問われるアイテムじゃないかと。僕、ゴミ箱は部屋には置いていないんですよね。キッチンにあるくらいで。でもやっぱりティッシュは日常生活で使うから必要で、ただパッケージデザイン的にケースが必須になってくるじゃないですか。ずっと探してはいたんですけど素敵なものがなかなかなくて。見つけるのに時間がかかった分、いい物が見つかりました。
F:確かにティッシュケースを見つけるのは難しいですね。必要なものだけど存在感がありすぎても嫌ですし。
川上:そうなんです。だから良いものが見つかるまでは、部屋もスタジオもティッシュをなるべく置かないようにしていて。このティッシュカバーはレザーなので、買ったときより、すでに色が変化してきていますね。まだ1つしか買ってないですが、全部屋用に買い足したいです。
aesther chang アート作品
川上:「butter on toast」というタイトルなんですが可愛いですよね。曲のタイトルのようで。エイサー・チャン(aesther chang)のインスタを見ていても、おそらくこれがー番可愛らしい作品じゃないかと思って、なぜか気になったんです。問い合わせてみたら「買えますよ」ということだったので、購入しました。
F:作品のどのあたりに惹かれましたか?
川上:まずはタイトルに惹かれ、その奥にある“侘び寂び”のような部分も気に入って。彼女のインスタでほかの作品と見比べてみても、これに一番光を感じました。この絵が部屋にあるだけで、どんな気分のときも、どんな雰囲気でも光を宿してくれそうだなあと思ったんですよね。部屋の守り神としてどこに飾ろうかと考え中です。
F:日本を拠点に活動している方なんですか?
川上:エイサー・チャンはニューヨークを中心に活動していますが、アジアの雰囲気もあって。完全なる和ではないんだけれど、さっき言いましたが“侘び寂び”というか、そういうのを作品から感じますね。
F:こういう絵から着想を得て曲が生まれたりも?
川上:直接的には無いですけど、部屋にあることによって、つながってくることもあるのかなと。そう思うとやっぱり部屋って大事ですよね。
F:部屋の環境は重要ですよね。
川上:コロナ禍で家で過ごす時間が増えましたからね。皆さんもそうだと思いますが、家のものを見つめ直す時間は増えたと思うし。インテリアはいろいろ買い替えました。
マリオ・ボッタ セコンダ ラウンジチェア
F:最後は、スイスの建築家マリオ・ボッタ(Mario Botta)による「セコンダ ラウンジチェア」。
川上:実は別に欲しい椅子があって探してたんですよ。いろいろ家具屋を巡っているうちに、段々心変わりをしていって。「セコンダ ラウンジチェア」は気になってはいたんですが、何もない無機質な空間じゃないと合わないだろうと思っていたんです。だけど、これを見つけたのが池尻大橋のインテリアショップ「YOU ARE WELCOME(ユーアーウェルカム)」なんですが、乱雑な雰囲気の中に置かれていた中でもフィットしていたんです。これは意外と家にも合うんじゃないかと思って、購入を決めました。
F:ご自身の部屋に合いましたか?
川上:合いましたね。ただ座り心地はそんなに良くないです(笑)。座面が冷たいので、お風呂上りでもしっかり服を着てから座っています(笑)。でも夏はいいかも。家でも曲を作ることもあって、仕事をするにはすごくいいですね。曲作りのときは座っています。
あとこのチェアは横から見たときや斜めから見たときのデザインがすごく素敵なんです。まるで美術館にいるようで。座面下のカーブの曲線が柔らかい印象もあって。
F:ご自宅ではどこに置いているんですか?
川上:リビングのテーブルですね。1脚ずつ違うのにしたくて。1脚がこの椅子で、もう1脚は「ピート・ヘイン・イーク(Piet Hein Eek)」のチェア。あと2脚は何にしようか悩み中です。
F:良いものが見つかったら我慢はしない?
川上:買い物は我慢しないですね。欲しいと思ったらずっと寝ないで考えちゃうくらいだから。
F:次に買いたいものは?
川上:やっぱり椅子が欲しいですね。ボッテガの椅子見せてもらったんですけど、かっこよかったです。あれ欲しいなあ。インテリアも服もそうですが、高級だからといってめちゃくちゃ丁寧に扱いたいわけではなく、普段通りに使いたいです。そうやって自分の波長に合わせていきたいですね。
今年を振り返って
F:最後に、今年1年を振り返って。
川上:今年は新しいメンバーが入って初めてのツアーを周ったり、ツアーのファイナルでは声出しがOKになったりと、新しい気持ちと復活の気持ちが混ざった年でした。
ここからまた0からやってやろうという気持ちになりましたね。
川上洋平
1982年生まれ。ミュージシャン、作詞家、作曲家、俳優。ロックバンド[Alexandros]でボーカル・ギターを担当する。父親の仕事の関係で9~15歳までシリアで過ごす。バンドメンバーの白井眞輝は、帰国後入学した神奈川県立相模原弥栄高等学校の同級生。青山学院大学に進学し、在学中に[Champagne]を結成、のちに[Alexandros]に改名し、数多くの名曲を生み出す。
【2022年ベストバイ】
・ユナイテッドアローズ 栗野宏文が今年買って良かったモノ
・アトモス創設者 本明秀文が今年買って良かったモノ
・シスター 長尾悠美が今年買って良かったモノ
・ファッションエディター 大平かりんが今年買って良かったモノ
・“インスタグランマ”内藤朝美が今年買って良かったモノ
・GR8久保光博が今年買って良かったモノ
・元GQ編集長 鈴木正文が今年買って良かったモノ
・さらば青春の光 森田哲矢が今年買って良かったモノ
・音楽家 渋谷慶一郎が今年買って良かったモノ
・ダイエット美容家 本島彩帆里が今年買って良かったモノ
・美容クリエイター GYUTAEが今年買って良かったモノ
・スタイリスト TEPPEIが今年買って良かったモノ
・ラランド サーヤが今年買って良かったモノ
・川谷絵音が今年買って良かったモノ
・アメリヴィンテージ 黒石奈央子が今年買って良かったモノ
・奈良裕也が今年買って良かったモノ
・ゲームコミュニティ・ボルトルームオーナー DOIが今年買って良かったモノ
・スタイリスト&フリーランスPR 柳翔吾が今年買って良かったモノ
・NOSE SHOP代表 中森友喜が今年買って良かったモノ
・[Alexandros]川上洋平が今年買って良かったモノ
・繊研新聞 小笠原拓郎が今年買って良かったモノ
・あさぎーにょが今年買って良かったモノ
・FASHIONSNAP社長 光山玲央奈が今年買って良かったモノ
・サカナクション 山口一郎が今年買って良かったモノ
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