ファッション系の仕事と聞いて、どのような職種を思い浮かべますか?
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ファッション系の仕事と一口に言っても、ファッション・アパレル業界の仕事は多岐に渡ります。
この記事では、代表的なファッション系の仕事と、他業種経験の方でも働けるファッション系の仕事を紹介します。
あわせてそれぞれの職種で働くためのキャリアプランも解説します。
ファッション系の仕事で働くために、ぜひ参考にしてみてください。
ファッション系の仕事として代表的な職種
ファッション系の仕事として代表的な職種を紹介します。
①ファッションデザイナー
ファッション系の仕事として最も有名な職種は、おそらくファッションデザイナーでしょう。
ファッションデザイナーとは、その名の通りファッション・アパレルアイテムのデザインをするファッション系の仕事で最大の花形職種とされています。
ファッションデザイナーになるためには、専門学校へ行き就職するのが一番の近道です。
ファッション系専門学校であれば、洋服の基本的構造を学ぶことができ、ファッションデザイナーの求人やコンテストの募集が多く集まり情報を得やすいため、在学中からファッションデザイナーになるために行動することができます。
新卒の場合は、OEM・ODMやアパレルメーカーに就職する事が多く、ファッションデザイナーアシスタントからスタートすることが多くあります。
新卒からすぐにフリーランス・ファッションデザイナーとして活躍できることはほとんどありません。
稀にセンスや才能を見込まれて、新卒でデザイナーズブランドに就職できることがありますが、多くの人は中途でデザイナーズブランドに就職します。
ファッションデザイナーアシスタントからキャリアアップしてチーフファッションデザイナーに就任するケースや、退社してフリーランス・ファッションデザイナーとして独立するケース、自身のブランドを立ち上げるケースなど、そのキャリアパスは多岐に渡ります。
チーフファッションデザイナーなど役職が上がるにつれて年収も上がっていきます。ファッションデザイナーアシスタントなどで経験を積んだ後に、社内でキャリアアップしたり、転職したりするのが、一般的なファッションデザイナーのキャリアになります。
②アパレル店員
最も身近なファッション系の仕事といえば、アパレル店員です。ユーザーとして接する機会が多いため、ファッション系の仕事として印象的かもしれません。
アパレル店員は店頭に立ち商品を販売する職種であり、ただ売るのではなくブランドのコンセプトやイメージをお客様に伝える大切な役割を担っています。
アパレル店員は未経験でも採用してもらえる会社はたくさんあります。求人数も多く、自分の熱意や意気込みを伝えることができれば採用してもらえる可能性が高いです。
一度働き始めた会社でアパレル店員を続けると、副店長や店長、エリアマネージャーなどの道も開けます。
人気のブランドやハイブランドのアパレル店員になりたい場合は未経験での採用率は低く、服飾系専門学校でファッション販売に精通する学科を卒業していたり、他ブランドや店舗での数年間のアパレル店員の実務経験があると採用されやすい傾向にあります。
③スタイリスト
ファッションデザイナーやアパレル店員に次いで、イメージしやすいファッション系の仕事は、スタイリストです。
スタイリストは、ファッションショーのコレクションに出演するモデルや雑誌・テレビなどのメディアに出演するタレントなどの服装をコーディネートをする職種です。
スタイリストは案件に対して洋服をスタイリングする仕事であるため、ファッションコーディネートのスペシャリストと言われています。
スタイリストになるためには、ファッションやスタイリングに関しての知識が必要になります。そのため、ファッション・アパレル関係の専門学校や学科を卒業している人がほとんどです。
ファッション・アパレル関連企業への就職やスタイリスト事務所への所属、あるいはフリーのスタイリストのアシスタントとして活動するなどのルートが一般的です。学生時代や業界内で培った人脈を生かして、仕事につなげていくこともたくさんあります。
転職でスタイリストを目指す場合は、アパレル系の他の職種での実務経験があると採用されやすい傾向にあります。
始めからスタイリストとして働くことは難しく、初めの何年かはスタイリストアシスタントとしてスタイリストの人に付き、雑務を行いながら業務を学び経験を積みます。
④バイヤー
ファッション・アパレル業界に興味がある人であれば、ファッション系の仕事の花形としてバイヤーを挙げるでしょう。
バイヤーとは、様々なブランドやメーカーから、お店で販売する商品のバイイング(買い付け)や商品管理を行う職種です。
特に、商品のバイイング(買い付け)を主に担う職種であり、マーケットの動向や消費者のニーズを嗅ぎ分けて売れそうな商品を世界中から集めてきます。
バイヤーとして働くためには、店舗でアパレル店員、店長などとキャリアを積み配属されるケースが一般的です。もしくは、バイヤーアシスタントとしてバイヤーの仕事を始め、徐々に経験を積んでいくという方法もあります。
ただし、バイヤーアシスタントから始める場合も、アパレル店員経験必須というケースも多々見受けられます。
まずはアパレル店員の経験を積んでおくことが大切になるでしょう。
⑤マーチャンダイザー(MD)
ファッション系の仕事の中でも、学生などから人気が高い職種はマーチャンダイザー(MD)です。
マーチャンダイザー(MD)とは、商品の企画・開発や商品構成の決定、販売・サービスの計画立案、価格設定、予算管理などを専門とする職種です。
めまぐるしい流行や売れ筋の変化に柔軟に対応して商品開発や商品化計画を行い、売れ筋を作り出し供給するのがマーチャンダイザー(MD)の仕事です。
マーチャンダイザー(MD)には、高い専門性と能力が求められる職種です。なので、未経験者が直接マーチャンダイザーになることはほとんどありません。
マーチャンダイザー(MD)になるためには、アパレル販売や本社での別業務、あるいはマーチャンダイザー(MD)の業務をサポートするマーチャンダイザー(MD)アシスタントなどの経験が不可欠です。
基本的には社内で能力を認められた人がマーチャンダイザー(MD)に就任するケースか、中途採用の経験者がマーチャンダイザー(MD)に就任するケースが多い傾向にあります。いずれにせよ他の職種でマーケティングの知識やスキルを培ってから目指すのが望ましいでしょう。
他業種経験者でも働けるファッション系の仕事
他業種経験者でも働けるファッション系の仕事をいくつか紹介します。
①アパレル営業
他業種経験を大いにいかせるファッション系の仕事として、まずアパレル営業を挙げられます。
アパレル営業とは、百貨店や専門店に自社商品を売り込むことを主な仕事とする職種です。企業のビジネスの機会を増やす仕事を専門とするポジションです。
もちろん扱う商材・サービスは異なるかもしれませんが、基本的な営業職と大きく変わりません。他業界・業種での営業経験をいかせるため、他業種からファッション・アパレル業界に飛び込むのであれば、アパレル営業はおすすめです。
アパレル営業に就職するために必須で経験すべきものは特にありません。
もちろん、同業界同職種内での転職であれば、経験者採用で優遇されることもありますが、ファッション・アパレル業界未経験でも問題ありません。
例えば現職や今までの仕事の中で、売り上げに対しどのような施策を打ったか、何を意識していたか、売上進捗管理やマネジメントはどのように行っていたかなど、実績ベースで話すことができればアパレル営業の資質があると見られることも多いです。
また、ファッション・アパレルが好きという部分は必須になると思いますので、面接をうける先のブランドを徹底的に調べるなどは行った方が良いでしょう。
②EC運営
アパレル営業同様、商材・サービス異なれど、それまでの経験をいかせるファッション系の仕事はEC運営です。
EC運営とは、主にECサイト・ECモールでの運営業務を行う職種です。ECサイト制作や商品・売上管理、商品PRなど幅広い業務があり、 サイトを構築するエンジニアや撮影業務のみを行う担当者など、役職が細かく分かれている場合もあります。
EC運営の具体的な業務内容は、サイトを製作するエンジニアや、商品管理や売上管理を行う担当者まで企業・ブランドによって大きく異なります。一般的なEC運営は、サイト上で商品を販売するために撮影を行ったり、お客様の対応を行うことを主な業務としている企業・ブランドが大半です。
昨今では、実店舗を持たないECのみの企業・ブランドが増えてきており、新卒採用やアルバイト採用でも、EC運営の募集は数多くあります。
EC運営になりたいのであれば、PC・ソフトを使いこなせるスキルを身に付け、EC特化の企業やブランドに入社すると良いでしょう。
もちろん従来のアパレルメーカー やSPAでも、デジタルとリアルを越境した施策に注力している企業・ブランドは多くあります。
③WEBエンジニア
WEBエンジニアは、ファッション系の仕事の範疇を超えて、どの業界・業種でも働ける職種です。
WEBエンジニアとは、WEBサイトで使用するWEBアプリケーションの設計・開発・保守を担う職種です。
特にファッション・アパレル業界のWEBエンジニアは、①店舗で登録した顧客情報と自社ECの連携、②店舗・倉庫間の在庫管理の2点がとても重要となっており、データベース作成などに特化しているインフラエンジニアやバックエンドエンジニアが占める割合が多い傾向にあります。
WEBエンジニアになるための主要なキャリアプランとして2つの方法があります。
1つ目はプログラミングスクールに通い最低限のスキルを身に付け、WEBエンジニアとして就職する方法です。どこから勉強したらわからない方などには、プログラミングの基礎から学べるためおすすめの方法と言えるかもしれません。プログラミングスクールによって方針やカリキュラム、受講費用などが異なります。自身が習得したいスキルや条件を照らし合わせながらの見極めが必要でしょう。
2つ目は独学でプログラミングを学習してWEBエンジニアとして就職する方法です。現在インターネット上にあるプログラミングに関する情報は充実しているため、独学で基礎的なスキルを習得することも不可能ではありません。独学なので実績をつくれないという方もいらっしゃいますが、企業のインターンシップなどに参加して、独学で培ったスキルを試してみるのもいいでしょう。
いずれにせよ、WEBエンジニアという職種には、フロントエンドエンジニア・バックエンドエンジニア・インフラエンジニアの大きく3種類があるので、横断的に最低限必要なプログラミングの基礎知識を学習した上で、自身が将来的にどのようなエンジニアになりたいのかを考える必要があるかもしれません。
特にファッション・アパレル業界でWEBエンジニアとして就職するためには、新しいビジネスにチャレンジしていく姿勢が大切です。
IT業界と異なり、ファッション・アパレル業界には世の中にITが浸透するずっと前から、店舗でお客さんと接してきた経験や購買傾向に関するリソースが蓄積されています。ことファッション・アパレル業界のWEBエンジニアに関しては、WEBサービスをただ作成・運用するだけでなく、既存のリソースを活用して新しいオンライン事業を牽引していく能動的な姿勢が要求されるでしょう。
④アパレル人事 / 労務
ファッション・アパレル業界に限らず、会社運営に欠かせない職種については、他業種経験者のニーズが高い傾向にあります。アパレル人事 / 労務などのバックオフィス系は他業種経験者でも活躍できるでしょう。
アパレル人事 / 労務とは、企業・ブランドの採用、育成、労務管理などを行う職種です。新卒・中途採用や、企業・ブランドの店舗や本社で必要な人員の確保、配属先の決定、昇降格の決定、人事計画の立案・実行、社員の人材育成、評価設計などを担い、社内の人員に関連する幅広い業務に携わります。
企業・ブランドの事業の中核はやはり人。アパレル人事 / 労務は、その人に関わり、最大限活躍できる戦略・施策を実行する大切な役割を持っています。そのため、アパレル人事 / 労務は企業・ブランドの人員が働きやすい環境と土台を整え支える重要な存在と言えるでしょう。
アパレル人事 / 労務へのキャリアプランとして、アパレル店員として経験を積み、アパレル店長やスーパーバイザー(エリアマネージャー)などを経験して、アパレル人事 / 労務に異動するケースが一般的です。アパレル店長などでアルバイトなどの面接を経験することもあるため、現場経験をいかして活躍できるでしょう。
会社規模などによるかもしれませんが基本的に、就労経験なくアパレル人事 / 労務に採用されるケースはあまり多くはありません。一部、アパレル人事 / 労務アシスタントという職種もあるため、アシスタントなどから知見を深めてからアパレル人事 / 労務に正式に配属されることもキャリアコースとしてはありえます。
アパレル人事 / 労務は企業の管理部門として経営陣が望む通りに、従業員それぞれの適性を見極めそれに応じた配置を考え組織体制を整備・構築する必要性があります。また、会社と所属する人全体に関わるため、社風などへの深い企業理解が求められます。加えて社内全体の部署に関わるため、各マネージャークラスからの評価・信頼が不可欠です。会社全体の様相を把握しつつ、各部署と適切なコミュニケーションをとりながら、アパレル人事 / 労務を目指すのがいいでしょう。
ファッション・アパレル業界外の人事 / 労務はたいへん重宝されます。業界内外問わず通用する職能であるため、他業界での人事 / 労務経験があれば、中途採用でもアパレル人事 / 労務に就職することができるかもしれません。
⑤アパレルカスタマーサービス(CS)
ファッション系の仕事の中で、アパレルカスタマーサービス(CS)は重要なポジションでありながら、他業種での経験をそのままいかせる職種でもあります。
アパレルカスタマーサービス(CS)とは、その名の通り商品購入前後・サービス導入前後の顧客=カスタマーが抱える疑問や課題の解決を電話やメール、チャットなどを通してサポートする職種です。あらゆる企業・ブランドの事業において、顧客はなくてはならない大切な存在です。適切な対応を欠いてしまうと、顧客離れが起き売上などにネガティブな影響を及ぼしかねません。
商品・サービスの価値は、顧客の声をもとに向上されるものです。アパレルカスタマーサービス(CS)がヒアリングした意見や要望、不満をもとに商品・サービスの質を高めることで、売上の向上を見込める上、顧客の満足度を高めることもできます。
新たな改善点を見出すためにも、顧客の満足度を高め良好な関係を継続するためにも、アパレルカスタマーサービス(CS)は重要な役割と言えるでしょう。
アパレルカスタマーサービス(CS)になるための複雑な条件は特にないため、未経験から採用を行っている企業も少なくありません。そのため、他業種でのカスタマーサービス(CS)経験があれば歓迎されるでしょう。ただ、顧客との最初の接点となりえる場合が多いため、アパレル販売などの顧客と直接コミュニケーションをとる職種であると、就職に有利でしょう。
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READY TO FASHION MAG 編集部
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