花王が、皮脂 RNA モニタリング技術を活用し、今の肌の状態を精緻に把握するサービス「スキンポテンシャルアナリシス(Skin Potential Analysis)」を11月から提供する。
同社は健康課題に対し、その原因を精確に同定し(プレシジョン・モニタリング)、さまざまな角度から的確なソリューション提案を行う「プレシジョン・ライフケア」構想を進めている。ビューティ領域においては、自分の肌を最もよく知ることが的確なケアへの近道であると考えたが、課題として肌トラブルの内部要因が人によって異なり、全ての人に満足いくソリューション提案をすることが難しいことだったが、花王初のプレシジョン・モニタリングの実装化。個々の肌の解析が可能となり、肌トラブルの改善が期待できる。
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スキンポテンシャルアナリシスでは、肌を作り出すタンパク質情報の源であるRNA情報を網羅的に取得する「皮脂RNAモニタリング」と、肌を構成する分子情報を得ることができる「コルネオスペクトル解析」の技術を組み合わせ、肌の内部要因を詳細に捉えて解析することで肌状態を精確に知ることができる。RNAは壊れやすい構造のため採取が難しいと考えられてきたが、同社は長年の研究により、皮脂の中にRNA情報が安定的に存在することを発見。あぶら取りフィルムを用いて採取し、そこからRNAを抽出して網羅的に解析する、皮脂RNAモニタリングを確立した。
またテープ1枚で得られた角層から、角層を構成する全ての物質を分子レベルで取得し、そのデータを解析することで角層本来の機能を予測するコルネオスペクトル解析を構築。これらを用いて、美しい肌にとって重要である肌のバリア機能、紫外線に対する感受性、糖化や酸化の状態など12の指標で肌を解析する。
花王 スキンケア研究所 主任研究員 天野恭子氏は「2つの最先端技術により、一人ひとりの肌内部要因を精確に捉えることが可能となった。プレシジョン・モニタリングで肌トラブルの根本原因を明らかにして、的確にアプローチするプレシジョン・スキンソリューションを提案し、一人ひとりの肌トラブルを良い方向に導き、美しい肌の実現に努めたい」とコメントした。
同サービスは、同社のグローバルブランド「エスト(est)」で導入する進化型サブスクリプションビューティプログラム「エスト スキンアスリートジム(est Skin Athlete Gym)」で提供する。スキンアスリートジムは、美容の専属プロフェッショナルチームとともに最良な肌を目指すプログラムで、専属のエスト ビューティ エキスパートをはじめとする専門家チームが年間を通じて寄り添い、オンラインとオフラインの双方で肌測定とカウンセリングを行いながら、肌に合わせたスキンケア方法や商品を提案する。またトリートメントサービスや外部専門家の監修による食事・運動方法のアドバイスなど、パーソナルなビューティプログラムをチーム全体でサポートしていく。料金は30万円(1年間)で、2022年11月からベータ版を「BEAUTY BASE by Kao 銀座店」で限定導入した後、順次規模を拡大し、2024年に本格導入する。
■エスト スキンアスリートジム:公式ページ
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