フォーエバー 21が日本再上陸、アダストリアが国内事業を運営
ABG Vice President, Business Developmentのケビン・サルター(左)、アダストリア 木村治代表取締役社長(中央)、アダストリア 野田源太郎R&D本部クリエイティブディレクター(右)
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フォーエバー 21が日本再上陸、アダストリアが国内事業を運営
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「フォーエバー 21(FOREVER 21)」が、2023年に日本再上陸する。アダストリアが「アダストリア FOREVER21 再上陸発表会」を開催し、パートナー企業として日本での商品企画や販売、店舗運営を手掛けることを発表した。伊藤忠商事が日本における販売権及びマスターライセンス権を取得し、アダストリアの子会社であるゲートウィン(Gate Win)を通じて展開していく。
フォーエバー 21は、2019年10月をもって日本国内の全14店舗および公式オンラインストアを閉鎖し、日本から完全撤退。米連邦破産法11条の適用を申請し、オーセンティック・ブランズ・グループ(Authentic Brands Group、以下ABG)、サイモン・プロパティ・グループ(Simon Property Group)、投資会社ブルックフィールド・プロパティ・パートナーズ(Brookfield Property Partners)の3社に事業を売却した。
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同ブランドは、商品の品質、価格、店頭表現をリニューアルし、サステナビリティや社会貢献へのアプローチを積極化するなどプロモーション戦略を変更。全世界570店舗以上を展開するまで事業を再拡大したことから、日本再上陸を決めた。
アダストリアの木村治代表取締役社長は、「フォーエバー 21のファッション性、知名度とアダストリアの販売網や商品開発力などを掛け合わせることで、日本のお客さまに寄り添ったトレンドとクオリティが共存するブランドを作り上げることができると確信している」とコメント。また、ABG Vice President, Business Developmentのケビン・サルター(Kevin Salter) は「フォーエバー 21を取得した時から日本再上陸を視野に入れていた」とした上で「日本で事業を成功させ、フォーエバー 21を手掛けるほかの国まで良い影響を広げていけたら」と展望を語った。
新生 フォーエバー 21のターゲットは「ファッションが好きで、毎日をワクワクさせたいと思っている10代後半から30代前半の女性」。流行に敏感で、自分自身で着る服を選択することに価値を見出す客層にリーチしていく。2023年春夏シーズンの商品は、アダストリアのMDチームが手掛ける日本オリジナル商品が全体の8割、アメリカ本国から仕入れる商品が2割で構成されるという。
また、価格についてもアップデート。日本撤退以前の数百円といった格安の商品展開ではなく、平均単価は4000円、平均客単価は5800円を想定する。国内大手であるユニクロ、ジーユーと比べやや高価なプライスレンジになるといい、木村代表取締役社長は「価格、品質を日本のマーケットにローカライズすることが最も重要だと考えている。自社が培ってきた生産背景を活用し、クオリティと価格のバランスを考えていきたい」と話した。
今後は2023年2月21日にアダストリアが運営するECサイト「ドットエスティ(.st)」でフォーエバー 21の取り扱いを開始し、同春には関東・関西の大型ショッピングセンターに出店を予定。1号店はショッピングセンター「ららぽーと」でのオープンを予定している。
ABG Vice President, Business Developmentのケビン・サルター(左)、アダストリア 木村治代表取締役社長(中央)、アダストリア 野田源太郎R&D本部クリエイティブディレクター(右)
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フォーエバー 21とアダストリアのロゴ
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