Estée Lauder Companies公式サイトより
エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)の2022年6月期(2021年7月〜2022年6月)の売上高は前期比9%増の177億4000万ドル(約2兆4577億3500万円)で、昨年の過去最高を更新した。営業利益は同21%増の31億7000万ドル(約4391億7800万円)、純利益が同16%減の23億9000万ドル(約3311億1500万円)だった。急回復していた中国の、再度のロックダウンによる営業停止などが影響したものの、欧米、中東・アフリカ(EMEA)のECおよびトラベルリテール、さらに実店舗の回復による2桁成長、またカテゴリーではフレグランスの好調やメイクアップの回復などが奏功し過去最高を更新した。
カテゴリー別の売上高は、スキンケア製品が「ドゥ・ラ・メール(De La Mer)」や「クリニーク(CLINIQUE)」「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」などが成長し、前期比4%増の98億8600万ドル(約1兆3696億2600万円)、メイクアップ製品が「M・A・C(メイクアップ アート コスメティックス)」の「スタジオ フィックス」や「エスティ ローダー(ESTÉE LAUDER)」の「ダブル ウェア」といったベースメイクアイテムが好調で、同11%増の46億6700万ドル(約6465億7500万円)だった。コロナ禍での成長が著しいフレグランス製品は同30%増で25億800万ドル(約3474億6300万円)、ヘアケア製品が同11%増の6億3100万ドル(約872億2000万円)を計上した。
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地域別ではアメリカ大陸が、実店舗の稼働による回復も大きく、ほぼすべてのカテゴリーで売り上げ好調で、同22%増の46億2300万ドル(約6404万8000万円)、EMEAも同様に実店舗でのサービスが復活するなどで、同11%増の76億8100万ドル(約1兆641億4100万円)に伸長した。アジア太平洋地域は中国でのロックダウンが大きく影響したが、フレグランスとヘアケアが売上を支え、同1%減の54億3700万ドル(約7532億5280万円)となった。
今後についてロレアルの社長兼最高経営責任者のFabrizio Freda氏は、「現在の、パンデミックの影響が続く厳しい環境下でも、成長エンジンと魅力的なイノベーションで、シェア拡大と長期的な成長を支えるための事業投資を行う予定だ」と語った。また、「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」や「DKNY」などのファッションフレグランス事業の終了、ロシアおよびウクライナに関連する社会情勢といったマイナス影響を踏まえ、2023年通期は3〜5%の成長となる見通し。
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