2022年秋冬コレクションの展示会の様子
Image by: FASHIONSNAP
サザビーリーググループのオリジナルブランド「メゾンスペシャル(MAISON SPECIAL)」が好調だ。ブランド関係者によると、今期(2022年3月〜2023年2月)はウィメンズ・メンズ含めてEC売上が前年比50%増、実店舗売上が同40%増、全体で45%増で推移しており、通期で売上35億円を見込む。事業拡大に向けて2022年秋冬シーズンは2店舗の連続出店を計画する。
2019年春夏シーズンにデビューしたメゾン スペシャルは「ハイファッションとハイファクトリー」といった相反するものを掛け合わせたファッションを提案している。ウィメンズの主な顧客層は25〜34歳、次いで35〜40歳。デビュー時は幅広い層に向けてさまざまなデザインを展開していたが、2020年秋冬シーズンからコロナ禍を含めた時代の変化に合わせ、より独自の世界観にターゲット層を絞り、渡邊倫子率いるデザインチーム自身が「欲しい」と思うアイテムを打ち出している。これが功を奏し、デザインの効いたアイテムがファッション好きの女性に響いているほか、ボディラインを拾いすぎないパターンが40代以上の世代からの支持にもつながっているという。袖や裾をジップで切り離せるコートなど通年着られるアイテムも人気の要因の一つ。また、トップは1万円台、アウターが3万円台が中心価格帯という比較的手に取りやすい価格設定も強みとなっている。ブランド設立時からECを展開していたこともあり、コロナ禍も売上への大きな影響はなかったという。
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2022年秋冬ウィメンズコレクションは「GLAM METAVERSE」 をテーマに、スパンコールやラインストーン、メタリックな素材などを多用し「非日常の仮想空間」を表現。7月14日にスタートした関係者向けの展示会でも、「メタリックヤーンボリュームスカート」(1万8700円) や「スパンコールスキントップ」(1万4850円)、「グラムフリンジパンツ」(1万7930円)といったアイテムの動きが良いという。アウターも好調で、袖を取り外すとベストになるMA-1(3万7400円/いずれも税込)やオーバーシルエットのロングコート類へのオーダーが集まっている。ブランド公式サイトでは7月20日までプレオーダー予約を受け付けている。
展示会の様子
人気のMA−1
業績好調を受け、9月にルクア大阪、10月には福岡に新店舗を出店する予定。福岡では2階建ての路面店を計画している。これでブランドの直営店は8店舗体制となる。
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