ニトリホールディングスが、目黒に設立したニトリグループ全体のIT・デジタル分野を担う関連会社「ニトリデジタルベース」のオフィスを初公開した。オフィスは4月に開店した「ニトリ 目黒通り店」に併設し、「近代」「未来」をテーマに多くの色を取り入れることで明るく自由な環境を意識したという。
ニトリデジタルベースは、2032年までに3000店舗展開、売上高3兆円達成というニトリグループの長期目標を実現する目的で設立。「スピード感が足りない」「コストがかかる」といったグループ全体の課題が「内部でIT分野に特化した人材が十分に育っていない」ことに起因すると分析し、IT分野の優秀な人材を採用・育成するために立ち上がった。ニトリホールディングス代表取締役会長兼CEOでニトリデジタルベースの代表取締役会長を兼任する似鳥昭雄氏は、「人材の確保が重要と考え、できるだけ都心に近い場所を選んだ」と目黒にオフィスを構えた理由を語った。
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新オフィスは、ニトリの既製品とオーダーアイテムを組み合わせた。1フロア958平方メートルの空間に、温かみのあるナチュラルなフローリングとデスクを採用。アクセントとしてポップな色合いのソファや椅子を配置した。フリーアドレスとなっており、ミーティングや個人での作業など、用途に応じて柔軟な使い方ができるようオフィス家具の配置を工夫したという。白井氏は「自社オフィスを設計するときもローコストを実現しないと、製品を提案するときに説得力が出ないので、極力コストを抑えることにもこだわった」とコメントしている。
Image by: FASHIONSNAP
待遇面にも自信を覗かせる。フレックスタイム制やリモートワークを導入しワークライフバランスの充実を図るほか、成果に応じた報酬制度を取り入れ、創造的な活動に集中できる働き方を実現するという。ニトリホールディングス代表取締役社長兼COOの白井俊之氏は「ニトリがIT分野に注力していることを多くの人に知ってもらうのもニトリデジタルベース設立の理由の一つ。多くの人材を優秀な人材が入社することを期待している」と狙いを説明した。
ニトリデジタルベース代表取締役社長 佐藤昌久氏(左)、ニトリホールディングス代表取締役会長兼CEOでニトリデジタルベース代表取締役会長 似鳥昭雄氏(中央)、ニトリホールディングス代表取締役社長兼COO 白井俊之氏(右)
Image by: FASHIONSNAP
ニトリグループは、10年後の「3000店舗展開、売上高3兆円」という目標達成のため、逆算して人材目標を設定。現状350人が在籍しているIT部門の人員数を2025年までには700人に拡充することを目指す。似鳥氏は「10年後の目標はかなり高いハードルだが、チャレンジとはエベレストを無酸素で登るようなもの。今後もグループ全体としてチャレンジを続けていく」と話した。
■ニトリデジタルベース
本社所在地:東京都北区神谷3-6-20
オフィス所在地:東京都目黒区下目黒6-1-18 6階
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