カール・ラガーフェルドの公式サイトより
米G-IIIアパレルグループ(以下、G-III)が「カール・ラガーフェルド(KARL LAGERFELD)」を買収すると発表した。G-IIIはすでに同ブランドの株式19%を保有しており、残り81%を2億ユーロ(2億1000万米ドル、約273億円)で取得し、単独オーナーとなる見通し。取引は2023年度第2四半期または第3四半期に完了する予定。
カール・ラガーフェルドは、「シャネル(CHANEL)」や「フェンディ(FENDI)」のデザインを率いたカール・ラガーフェルドの名を冠したブランドで、レディ・トゥ・ウェアとアクセサリーを中心に、フットウェアやアイウェア、フレグランスなどさまざまな商品を展開。パリやロンドン、ベルリン、ドバイ、上海などに約120の直営店を出店しているほか、卸販売も行っている。過去にはそごう・西武とコラボレーションした経験を持つ。
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G-IIIは2015年に最初のカール・ラガーフェルドの株式を取得し、同社の北米事業の成長をけん引するブランドになったという。今回の買収によりG-IIIの年間売上高2億ドルが上乗せされる見込み。北米における既存のカール・ラガーフェルド事業の売上高1億7500万ドル(2022年1月期)と合わせると、年間売上ベースで約3億7500万ドル(約487億円)の計上を想定している。
G-IIIは「カルバン・クライン(Calvin Klein)」などのライセンスを保有。2017年には「ダナキャラン(Donna Karan)」と「ディーケーエヌワイ(DKNY)」を有するダナキャランインターナショナルを、昨年には「ソニア リキエル(SONIA RYKIEL)」を買収している。
※1ドル=129.9円で換算
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