クリス・ギブス(Chris Gibbs)
Image by: FASHIOSNAP
「ユニオントーキョー(UNION TOKYO)」が、オープン4周年を記念したアニバーサリーパーティーを同店舗で開催した。1989年にニューヨークで創業し、過去には「ステューシー(STÜSSY)」や日本を代表する原宿ブランドだけでなく「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」や「マルニ(MARNI)」などストリートからメゾンブランドまで幅広いジャンルのブランドを展開し、業界を牽引してきた。2018年に東京に進出し、今年で4周年を迎えた。「ファッションは決して古くなってはいけない」と語るのは、アニバーサリーパーティーの会場に訪れたオーナーのクリス・ギブス。今後の展望や、ストリートファッションに対する考えについて話を聞いた。
アニバーサリーパーティーは、ユニオントーキョーのアプリ会員の中で上位会員ステージの顧客を中心に取引先やブランド関係者など約300人が招待された。当日は開場前から約50人が入場待ちの列を成し、入場制限がかかるなど盛況を見せた。OKAMOTO’Sドラマーのオカモトレイジ主宰の「YAGI EXHIBITION」がキュレーションを担当。クリス・ギブスをはじめ、オカモトレイジやJUN INAGAWA、fuckingshunがDJを務めた。会場内には、韓国のアーティスト WRECKのアートを展示。4周年を記念したコラボレーションアイテムの先行販売も行われた。
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WRECKのアート
コラボアイテムは、「ディガウェル(DIGAWEL)」や「ミスターグリーン(Mister Green)、「ミンナノ(MIN-NANO)」など、ユニオントーキョーと交友のあるブランドから展開。30日から公式ECサイトでも発売される。
4周年を記念したコラボレーションアイテム
ユニオンのオーナー クリス・ギブスにインタビュー
ーオープン4周年おめでとうございます。4年間を振り返ってみての感想は?
ありがとうございます。世界的なパンデミックが起きている状況にも関わらず、ユニオントーキョーは成功を収めることができていると思います。私たちが提案するファッションを理解し、応援してくれるファンも世界中に増えました。また、約2年ぶりに日本訪れこのようなパーティーを開催でき、とても嬉しいです。
ー実際にショップを運営していく中で、東京や日本に対するイメージに変化はありましたか?
観光客としてではなく、ビジネスマンとして日本に来ると当然ですが違う発見がありました。日本とその文化に対するイメージは変わっていませんが、どうしたらこの場所でビジネスを成功させられるのかに関しては間違いなく以前よりも考え、勉強するようになりました。
ー今日は「メゾン ミハラヤスヒロ(Maison MIHARA YASUHIRO)」のシャツを着用されていますね。
ロサンゼルスのユニオンでもメゾン ミハラヤスヒロを取り扱っていて、僕自身とても好きなブランドで、たくさんの服を持っています。クラシックなアイテムを再構築し、ユニークでオリジナリティのある服に昇華するクリエイションに魅力を感じるんです。
ーここ数年人気が高まっているストリートシーンについて、クリス・ギブスさんはどのように捉えていますか。
ストリートウェアとは変幻自在なものだと思っています。多くの人はストリートウェアをファッションのジャンルの1つとして捉えていますが、個人的にこの考え方は理解はできますが賛成という訳ではありません。ストリートウェアというのは、ファッションのジャンルを"操る"ものだと思っています。今でこそストリートウェアというのは認知されていますが、昔はここまで発展していませんでした。発展していったことでストリートウェアの観点から色々なファッションを作る人達が現れたと考えています。
ーヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)などがその例ですね。
まさにそうです。ストリートのフィルターを通して、ラグジュアリーやスポーツ、コンテンポラリーなどのファッションを表現する人たちが現れました。ストリートウェアは現在進行形で進化していて、誕生して間もないものです。今までは、ユースカルチャーを象徴するものでしたが、私たちのようなストリートウェアと共に成長した世代が年を取ったことで成熟した観点から発展をするようになりました。さらに今の若い世代の人たちも自分達の観点からストリートウェアを発展させていていっているので、とても面白いことになっていると思います。私たちの世代が作り上げたものが今後下の世代の人たちによってどう変化、発展させていくのかとても楽しみです。未知で新しいものに発展していくことはファッションのあるべき姿だと思います。ファッションは決して古くなってはいけないと考えているのでね。
ーユニオン トーキョーとしての今後の展望を聞かせて下さい。
ユニオンのオリジナルブランドに注力していきたいと考えています。今までは数アイテムほどの展開でしたが、2022年春夏コレクションでは初めてフルコレクションをローンチしました。また、国内では関西への出店も検討しています。実際に今週の前半、物件のリサーチをしてきました。特に大阪は東京と違ったエネルギーを感じて、私自身とても好きな街です。
ユニオントーキョー:公式オンラインサイト
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