金沢21世紀美術館
全国の所蔵館から集めた戦国時代以降の甲冑を展示する展覧会「甲冑の解剖術ー意匠とエンジニアリングの美学」が金沢21世紀美術館で開催される。期間は5月3日から7月10日まで。甲冑をデジタル解析し、360度の視点から鑑賞できるよう展示するほか、スタイリスト三田真一がスニーカーの素材を用いて制作した近未来的な甲冑シリーズを出展する。
同展は、石川県立歴史博物館や大阪城天守閣、井伊美術館など全国の歴史博物館および美術館との大型コラボレーションにより実現。安土桃山から江戸初期にかけて作られた、意匠やスタイルの異なる甲冑を展示する。主な展示作品は井伊美術館の「金本伊予札日輪紋丸胴具足」や石川県立歴史博物館に所蔵される「紅糸威仁王胴具足」など。現代アーティストがデザインした展示空間で甲冑の造形を細部まで360度の視点から鑑賞することができる。
ADVERTISING
また、スタイリスト三田真一が制作したスニーカーを組み上げて製作した未来的な甲冑シリーズ「連続の断片」や「ハトラ(HATRA)」とフットウェアブランド「マガリモノ(MAGARIMONO)」がコラボし、甲冑の意匠や紋様に着想を得た3Dプリントスニーカー「AURA」を展示。常にデザインや機能が更新されていくスニーカーに着目し、甲冑との比較を通じて現代に通じる甲冑の美学を紐解く。5月3日には三田真一、ハトラ、マガリモノの三者が甲冑や自身の作品について語るトークセッションが開催される。
■甲冑の解剖術ー意匠とエンジニアリングの美学
期間:2022年5月3日(火)〜7月10日(日)
場所:金沢21世紀美術館 展示室6、14
観覧料:一般 750円/大学生 520円/小学生・中学生・高校生 260円/65歳以上 600円
金沢21世紀美術館公式サイト
■三田真一 × HATRA × MAGARIMONO トークセッション
日時:2022年5月3日(火)16:00〜18:00
場所:金沢21世紀美術館 シアター21
金沢21世紀美術館
金本伊予札日輪紋丸胴具足 井伊美術館蔵
紅糸威仁王胴具足 室町-桃山時代 石川県立歴史博物館蔵
紅糸釘抜紋柄威二枚胴具足 桃山時代 大阪城天守閣蔵
HATRA × MAGARIMONO AURA 2022年 ©MAGARIMONO Inc.
Mita Shinichi 連続の断片 (スニーカーのパーツにて製作した甲冑シリーズ) 2008年 金沢21世紀美術館
Scanned image for Kacchu ©Rhizomatiks
Exhibition view: GLOBALE: New Sensorium - Exiting from Failures of Modernization Curated by Yuko Hasegawa Courtesy of ZKM | Karlsruhe Photo by Tobias Wootton and Jonas Zilius
Atmospheric sketch for Kacchu(type 1) © Nile Koetting
Doodle for Kacchu(type 3) Drawing by Aisha Franz © Nile Koetting
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
READ ALSO
あわせて読みたい
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境