今、2000年代のスタイルが再燃していることをご存じでしょうか?SNSやインターネットが主な情報収集ツールであるZ世代の若者たちの間で、“Y2Kファッション”と呼ばれ大きなブームとなっています。Y2Kファッションに象徴されるのは「肌見せ」。2000年代は「やり過ぎくらいが良い」という風潮があり、過度なセクシーさが目立ちました。しかし2022年はその流れを受け継ぎつつも、ここ数年で大きな注目を集めるようになった「ジェンダーレス」要素をしっかり取り入れ、あくまでヘルシーさを感じさせる「肌見せ」に変化しています。それが顕著に表れているY2Kファッションを代表するアイテムを紹介していきます。
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Y2K(Year 2000)ファッションとは?
Y2Kファッションは「Year 2000」の短縮形で、2000年頃に流行したスタイルのこと。2000年代といえばNYセレブたちがファッションアイコンとしてトレンドを牽引した時代でもあります。ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の大流行をきっかけに「ゴシップガール」や「The OC」など海外ドラマの登場人物たちのアイコニックでキュートなファッションを参考にした女性も多かったはず。とは言っても当時のファッションスタイルをそのまま取り入れるのではなく、20年以上前の懐かしさをスパイスに今っぽく取り入れるのが2022年のトレンドです。
「クロップド丈」「ミドリフ丈」などコンパクトなトップス
Y2Kファッションにはコンパクトなトップスが欠かせません。中でも臍までの短めの「クロップド丈」は大人気。最近は「ミドリフ丈」というバストのすぐ下くらいのかなり短めの丈も注目されていて、その流れでブラトップやビスチェなども人気。一見すると下着に近いアイテムのため難しそうに感じるかもしれませんが、トレンドのバギーデニムやミリタリーパンツなど、メンズライクなアイテムとあわせることでヘルシーさを演出することができます。
トレンドはハイウエストからローライズへ
2021年頃まで長い間ハイウエストのボトムが大流行しましたが、そんなムードを一新するかのようにY2Kファッションでは再びローライズのデニムパンツがトレンドに。2000年代はスキニーやストレートのローライズボトムが主流でしたが、2022年はバギーシルエットが人気を集めています。ローライズボトムとコンパクトなトップスをあわせることで自然に肌見せができるだけでなく、バギーシルエットにすることでジェンダーレスな雰囲気も取り入れることができます。
ポジティブムードを高めてくれるミニスカート
ミニ丈トップスが流行する中、スカートも短めが気分。Y2Kファッションでは膝上30cm以上のマイクロミニ丈が目立ちます。今年のパンツはローライズがトレンドですが、ミニスカートはハイウエストのものを選ぶことでコーディネートのバランスが取りやすくなります。また、スポーツ要素を取り入れるのも大切なポイント。ミニスカートにボリューミーなスニーカーを合わせることでヘルシーかつジェンダーレスな雰囲気に。実はスカート丈には景気が反映されていて、景気が良くなるとミニスカートが流行るという説があります。数年に渡って続く苦しいコロナ禍で落ち込んでいた日本経済も、2022年からは持ち直しに向かうと言われるだけに、ポジティブムードを高めてくれるミニスカートは積極的に取り入れていきたいですね。
カットオフ&スリットで大人の肌見せ
Y2KファッションはZ世代を中心に人気沸騰中のスタイルですが、実はデザイナーズブランドやラグジュアリーブランドも次々に取り入れています。ウエスト部分に大胆なスリットを入れたジャケットや、太ももまでスリットが入ったロング丈のタイトスカートなど、トラッドでフォーマルな雰囲気のアイテムにY2K要素を取り入れることでモードさを際立たせています。肩や腕、太ももなど部分的に布を切り取る「カットオフ」されたアイテムも大人気。肌が見える面積が限られているためどんな人でも取り入れやすく、ミニスカートやクロップドトップスに抵抗がある大人の方にこそ試してほしいアイテムです。
自由と個性を大切にするZ世代が注目する、ジャンルレスでジェンダーレス、そしてポップでエネルギッシュなY2Kファッション。Y2Kファッションはいわゆる「ギャルファッション」に通ずるところがあるため、大人には難しいと思われがちですが、トレンドの要素を理解して部分的に取り入れることで簡単に今っぽいコーディネートが完成します。制約の多い日々だからこそ、2022年の春夏はY2Kファッションで見た目からポジティブな要素を取り入れてみるのも良いかもしれません。
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