現在、インフルエンサーマーケティングの勢いはどんどん強まっている。しかし、インフルエンサーを起用しようにも、どんなインフルエンサーをどのような形で起用したらよいかは企業の裁量次第となっている現状がある。
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この問題に答えるのが、インフルエンサーマーケティングの分析・管理を行うプラットフォーム「imai」だ。今回、「imai」の日本展開を担う株式会社GESHER(ゲシェル)の代表取締役の原田さんに、サービスの概要とインフルエンサーマーケティングの現状についてお話を伺った。
インフルエンサーマーケティングのためのプラットフォーム「imai」
「imai」はイスラエルのスタートアップ企業がスタートさせた、世界のインフルエンサーを網羅した分析・管理プラットフォームツールであり、ゲシェルが日本と台湾でのセールスパートナー契約を結んでいる。「imai」を活用することで、自らインフルエンサーをリサーチし選定する労力の削減や、案件管理・レポーティングに関する課題解決のためのソリューションを得ることができると原田さんは語る。
現在はInstagram・YouTube・TikTokの3つのメディアに対応しており、全世界1.3億人のインフルエンサーを網羅している。キーワード検索やフィルター機能を用いて、適切なインフルエンサーを素早くリサーチし、インフルエンサーの候補リストの作成や、インフルエンサーと直接連絡が可能なチャット機能、個別案件のKPI分析機能なども備えているとのことだ。
今回の独占セールスパートナー契約を締結した経緯としては、もともとゲシェル社を経由して日本のクライアントへの導入があったことがきっかけだったそうだ。また、日本でもインフルエンサーを活用したプロモーションの実績も多くでき、もっと成果をあげたいと思う広告主が増加している現状から、より詳細な分析が確実に必要だと予測し、日本での本格的展開に至ったという。
もともとゲシェル創業者である原田さんがイスラエルでの居住経験があり、ゲシェル社とイスラエルは縁が深かったそうだ。
「imai」は、インフルエンサーをキャスティングしているプロダクションや、SNSマーケティングを販売している広告代理店、また様々なファッションブランドでの利用を想定している。利用の仕方は、昨今流行中のTikTokを利用したプロモーションなど、さまざまなプロモーション方法に対応している。
インフルエンサー分析ツールとしての強みは、独自のAI技術によってインフルエンサーのフォロワーから偽アカウントやBotアカウントの排除、または重複している視聴者を排除したユニークリーチ数の分析を行えることだという。これによって、単純なフォロワー数だけでは測れない正確な効果予測を実現し、より適切なインフルエンサーのスカウトを可能にする。併せて、インフルエンサーが抱えるフォロワーや視聴者の性別・年齢・出身地などのオーディエンスデータも閲覧することができる。
不透明なインフルエンサー情報の解決
原田さんによれば、インフルエンサーマーケティングはコロナウイルスを背景により拡大していくため、インフルエンサーの細かな情報も需要が増してくるとのことだ。
「数が多いことはわかるが、インフルエンサーの細かな情報が不透明な部分が多いです。そのため、imaiを利用すれば、インフルエンサーの分析が行え、広告主様にとって最適なインフルエンサーを発掘することが可能となります」
現在、ゲシェル社ではインフルエンサーマーケティングだけでなく、洋服を包装する植物性プラスチックや、生分解可能なショッピングバックの取扱いなど、環境に関わる輸入販売も試みているようだ。先進的なゲシェルの試みに今後も注目していきたい。
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