「ナノ・ユニバース」の新ロゴ
Image by: TSIホールディングス
TSIホールディングスの主力ブランド「ナノ・ユニバース(NANO universe)」が、今年3月からブランドのリブランディングを進める。リブランディングでは新たなパーパスの設定や、新ラインの立ち上げなどを行うほか、ロゴデザインを5年ぶりに刷新。アルファベットを組み合わせたシンプルな現在のロゴからデザインを大きく変更した。新生ナノ・ユニバースのロゴデザインが意味するものとは。
現在のロゴは、ナノ・ユニバースが2017年にリブランディングを行った際に考案されたもの。当時、電通の窪田新氏をアートディレクターに起用してブランドロゴ等を刷新した。「NANO」と「nano UNIVERSE」のアルファベットのみで構成したシンプルなデザインとなっている。
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新生ナノ・ユニバースのパーパスは「生活に役立つファッションや情報を『知恵』として提案することを活動とする」。スチュアート・ブランドが1968年に創刊した「ホール・アース・カタログ(Whole Earth Catalog、全地球カタログ)」からインスピレーションを得ており、「店頭、オンライン、本社機能、あらゆる自分たちの仕事において文化的価値を持たせていく」といった想いが込められている。
新ロゴは、幾何学的な図形とブランド名のアルファベットを配したデザイン。新生ナノ・ユニバースを率いるクリエイティブディレクター中田浩史氏は、ロゴを刷新するにあたりブランドの原点に立ち返った。「ナノ・ユニバースというブランド名は造語で『極小の宇宙』を意味している。小さいものと大きいものが対になっている状態で、つまり『Whole(=全体)』を表すといった意味合いにもなるのではないかと考えた」(中田氏)。「1ナノメートル=10⁻⁹m」となることから10⁻⁹mを図形化してロゴマークに落とし込み、数字の「10」「9」「反転した数字の9」「m」で構成。赤いマイナス線は、"極小の宇宙"と"極大の宇宙"を繋ぐ様子を表しているという。
新ロゴはショッパーや店舗、織りネーム、下げ札などに採用。旧デザインから新デザインへと順次切り替えていく。このほか、オリジナルロゴに用いたフォント以外にも汎用性のあるフォントとして、1957年にアドリアン・フルティガーが考案した「ユニバース」フォントを使用。ブランド名になぞらえて「ユニバース」フォントを採用したといい、今後の印刷物やウェブサイトで用いることでイメージ統一を図っていくという。
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