エービーシー・マートが、セブン&アイ・ホールディングス(以下、セブン&アイ)の子会社であるオッシュマンズ・ジャパンを買収すると発表した。2月10日開催の取締役会で決議し、セブン&アイと譲渡に係る契約を締結。株式譲渡実行日は3月1日を予定しており、買収額は非公開としている。
エービーシー・マートグループは、近年国内ではシューズ事業中心に店舗網を拡大してきたが、さらなる成長のために新しいマーケットへの進出も必要であると考え、シューズ以外の分野での展開を模索。コロナ禍による消費者の生活様式の変化に伴い、健康や野外活動に世界的な関心が高まる中、キャンプなどのアウトドア分野や、ランニング、フィットネスといったパーソナルスポーツのウエア、グッズなどの成長性が高いと捉え、参入の機会を探していたという。
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オッシュマンズは、1984年に創業。ランニング、フィットネス、サーフ、アウトドア等パーソナルスポーツを中心とした都市型スポーツセレクトショップとして、スポーツ愛好家のみならずファッション層からも親しまれている。国内で知られていない海外スポーツブランドを紹介するインキュべーターとしての役割も果たしており、2月10日現在は国内9店舗とEコマースを展開している。
オッシュマンズの子会社化は、エービーシー・マートが参入を検討していた市場と親和性が高く、国内で40年近く継続したことで築き上げた顧客との関係性や、ブランド価値をさらに発展拡大させていくことが可能だと判断したため。今後は、国内で1000店舗強を運営するエービーシー・マートの出店データや店舗運営システムを活用することで、オッシュマンズの店舗を増やしていきたい考えだ。
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