小川珈琲 堺町錦店
Image by: 小川珈琲
京都発ロースター「小川珈琲」が、小川珈琲 堺町錦店を2月11日にオープンする。堺町錦店は“100年先も続く店”をコンセプトに、小川珈琲が長年取り組んできたサステナブルな活動を体現する店舗として展開していく。
小川珈琲は、創業の地である柳馬場や「京の台所」として親しまれる錦市場からほど近い場所に位置する、築100年を超えた町家を堺町錦店として改装。クリエイティブディレクターの南貴之と建築デザイナーの佐々木一也を起用し、京町家の細長い造りや元の木材を活かしながら、100年先に通じる普遍的な美しさと機能性を兼ね備えた店舗に仕上げたという。
今年創業70周年を迎える小川珈琲は、オーガニックコーヒーの取り扱いを国内で他社に先駆け行っており、堺町錦店では有機JASレギュラーコーヒーや国際フェアトレードコーヒーをはじめとする8種類のエシカルコーヒーのみをラインナップする。ドリッパーには日本の喫茶店で長く使われてきた、繰り返し使うことができるネルドリップを採用。国際基準をクリアしたオーガニックコットンをフィルター部分に用い、真鍮作家 Lueがハンドルを手掛けたオリジナルのネルドリッパーを開発した。コーヒーの量り売りやテイクアウト容器の持参を推奨するほか、メニューをデジタル化するなどフードロスや容器包装の削減も行う。「一杯のコーヒーという日常を通じて、無理をせず持続可能な社会に貢献できるということを伝えていきたい」と同店舗のエグゼクティブプロデューサーを担った宇田吉範 常務取締役はコメントしている。
堺町錦店では“古き良き日本の喫茶店文化の再構築”もテーマに掲げ、古くから親しまれてきた喫茶メニューのブラッシュアップに取り組む。食材の地産地消という形でのサステナビリティにも目を向け、京都のブーランジェリー「ル・プチメック」の創業者 西山逸成と京都産小麦を使った食パンを開発。食パンの魅力を引き出すべく京都「佐々木酒造」の米麹をミックスして作った麹バターなど、フードメニューの監修は「シェルシュ」の丸山智博 代表が務めた。
2階にはイベントスペースを併設し、オープニングイベントとして京都と縁の深い民藝作家の作品や、それらに影響を受けた現代作家の作品を展示販売。島根県松江市にある工芸展「objects」がキュレーションを手掛けている。
■小川珈琲 堺町錦店
住所:京都府京都市中京区堺町通錦小路上る菊屋町 519-1
電話番号:075-748-1699
営業時間:7:00〜20:00(L.O.19:30)
■「今も続く民藝との共鳴」 by objects
会期:2022年2月11日(金)~20日(日)
出品ラインナップ:河井寛次郎、舩木道忠、舩木研兒、金城次郎 (陶芸・物故作家)、掛谷康樹、齊藤十郎、島岡桂、西持田窯(陶芸)、垣内信哉(硝子)、松﨑修(木工)、須浪亨商店(いかご)
小川珈琲 堺町錦店
Image by: 小川珈琲
内観
外観
坪庭
2階
外観
内観
カフェラテ
自家製ミルクセーキ
オリジナルのネルドリッパー
炭焼きトースト
季節のフルーツサンドイッチ
煮込みハンバーグと炭焼き野菜
自家製コーヒーゼリー
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