街の流動性や多様性を意識
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hpgrp GALLERY TOKYOにて、秋田を拠点に活動する尾花賢一氏の新作展「隣人たち/Neighbors」を、2月12日(日)まで開催中。
作品の制作や発表について、どのような場所で展示するかということが制作の重要なモチベーションになっていると語る尾花氏。展示に関わる場所について入念にリサーチし、歴史や地域性などを作品に反映させてきた。今回の個展開催地である東京・青山は、国内外の様々な場所から多くの人々が日常的に集まる「交差点」のようなイメージが強く、新作シリーズはその流動性や多様性を意識して制作したという。
尾花氏は、劇画的、漫画的な手法で描かれるモノクロのドローイング作品や、カラフルな木彫作品で、どことなくコミカルでありながらもミステリアスな覆面男を制作している。マスクが当たり前の世の中になるよりもずっと前から、マスクを被った人物像をモチーフに作品を制作してきた尾花氏。本展について氏は「ここ数年で出会った人の中には素顔を知らない人たちも増えてきました。そんなマスクの奥にある日常を思い描きながら、制作したのが今回の作品です」とコメントを寄せた。
具体的な背景やストーリーが提示されない尾花氏の作品は、鑑賞者が自らを重ねて物語の続きを想像することを前提としている。マスクが完全に生活の一部となった今、鑑賞者と覆面男の日常が東京・青山でどのように交差するのか。昨年、VOCA展2021大賞を受賞し、評価も高まりつつある尾花氏の新作展に注目だ。
■キャプション
画像1枚目:「君を抱く」H890×W350×D280mm / 欅、アクリル絵具 / 2020
画像2枚目:「君を抱く」H880×W440×D320mm / 2021 / クスノキ・アクリル絵の具
画像3枚目:「ドローイング / ぽわ〜」H870×W755mm / 2022 / ワトソン紙・インク
■概要
尾花賢一個展「隣人たち/Neighbors」
開催期間:2022年1月12日(水)〜2月12日(土)
営業時間:12:00~19:00
開催場所:hpgrp GALLERY TOKYO
住所:東京都港区南青山5-7-17 小原流会館 B1F
電話番号:03-3797-1507
※お出かけの際はマスク着用の上、こまめな手洗い・手指消毒を行い、混雑する時間帯、日程を避けるなどコロナウィルス感染症対策を十分に行いましょう。
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