Image by: SHUNA
松永駿が手掛けるウィメンズブランド「シュナ(SHUNA)」がデビューとなる2022年コレクションを発表した。松永は名古屋ファッション専門学校を経て、渡仏しエスモード・パリに入学。卒業後、国内外のブランドで経験を積みながら自身のブランドを立ち上げた。
ブランド名の「シュナ」は、自身の名「駿(しゅん)」にしなやかで心地の良い響を加え、"自分のようでいて自分だけではない架空の存在"を表しているという。ブランドの目指す方向として、松永は「いつかの風景や温度、匂いをふと思い出すような服を目指しながら、産地の職人とも積極的にものづくりをしていき、その伝統や技術の美しさを伝えられるブランドのひとつでありたい」と話している。
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デビューとなる2022年コレクションのスタートについて松永は「個人的な日常の出来事や気持ちから始まった」と話す。小さな頃から抱えているアレルギーの影響で斑点状の発疹ができ、自分の身体を否定的に捉える日々が続いていたという。ネガティブな気持ちを肯定できないかと考える中で、新型コロナウィルス感染症が広がる世の中において"陰性"が良しとされる空気と自分の状況に重なるものを感じ、「lean on yin (陰に凭れる) 」をテーマに据えコレクション製作に取り組んだ。
デザイン面では、自分自身やブランドの名前について考えていた時に出会った美しい"まだら模様の馬"に影響を受けたという。馬の美しい皮膚に自分を重ね合わせて生まれたオリジナルジャカードは、松永の地元である愛知県尾州で制作されており、立体的で繊細な表情が印象的だ。またロングシャツ(3万9600円)やハイネック(1万9800円)に使用された青色の柄は、古典的な写真の現像方法であるサイアノタイプ※の仕組みを利用し、馬の毛並みを柄で表現した。
※サイアノタイプ:鉄塩の化学反応を利用した写真・複写技法。
2022年コレクションでは、オリジナルジャカードのジャケット(6万3800円)、ロングドレス(9万3500円)や、ウール生地を使用したパンツ(3万1900円)やスカート(3万5200円)のほか、馬の尾で作られたネックレス(1万2000円)など全11型をラインナップする。
今後は1年に1度のペースで新作コレクションの発表を続け、自社ECサイトを開設して販売していく予定。将来的には卸販売も視野に入れる。「速さよりも遠くへ、響き続けるものとは何かを模索しながら物作りを続けていきたい」とし、時代に流されないものづくりを追求していくという。
■ SHUNA Insatgram
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2022年コレクション
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