ジラール・ペルゴ 公式サイトより
ケリング(KERING)が、傘下のスイス時計ブランド「ユリス・ナルダン(Ulysse Nardin)」と「ジラール・ペルゴ(Girard Perregaux)」を保有するソーウインドグループ(Sowind Group SA)の全株式を、現経営陣に売却すると発表した。売却額は非公開。
ジラール・ペルゴは1791年にジュネーブで創業し、ムーブメントから自社で一貫して製造するマニュファクチュールとしてウォッチを製作。ユリス・ナルダンは、1846年にポケットウォッチや航海用のマリーンクロノメーターから事業をスタートした。いずれのブランドも高級ウォッチメゾンとして知られている。
ADVERTISING
ケリングは2014年までに両ブランドを傘下に収め、2018年にはウォッチ業界に知見を持つパトリック・プルニエ(Patrick Pruniaux)がマネジメントに参画。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う業績悪化により、2020年9月に両ブランドの全従業員のうち約4分の1にあたる人員を削減したが、2021年度第3四半期決算では業績が回復したとしている。
今回の売却についてケリングは「グループの戦略に沿ったものであり、大きく成長する可能性を秘めたメゾンを優先し、長期的に決定的なサポートを提供するため」と説明。なお、2022年12月期の上半期には売却手続きを完了させる予定だという。
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
READ ALSO
あわせて読みたい
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境
HAKATA NEWYORK PARIS