上土橋勇樹《タイトル不明》2020年、やまなみ工房
既成の表現にとらわれず自由に製作したアート「アール・ブリュット」に焦点を当てる企画展「人間の才能 生みだすことと生きること」が、滋賀県立美術館で開催される。会期は1月22日から3月27日まで。企画は美術館館長の保坂健二朗が担当し、独自の方法論で生み出された作品を紹介する。
企画展では、アール・ブリュットの定義を紹介した上で、美術教育を受けていない人による自由な表現「アウトサイダー・アート」との違いを説明。2014年に「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」がイギリスのアール・ブリュット専門誌「RAW VISION」を紹介した事例を挙げ、アール・ブリュットの作品が世の中に認知されてきた歴史を振り返る。また、紙を細かく切り、繊細な立体アートを制作する藤岡祐機ら17人の作品を展示し、アール・ブリュットとは何なのかを考えると同時に、人はなぜものを創るのかという「人間の創造の根源」に迫る。
ADVERTISING
観覧料は一般が1300円、高校生・大学生が900円、小学生・中学生が700円で、20人以上の団体では割引が適用される。
■企画展「人間の才能 生みだすことと生きること」
場所:滋賀県立美術館 展示室3
会期:2022年1月22日(土)〜3月27日(日)
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日
上土橋勇樹《タイトル不明》2020年、やまなみ工房
澤田真一《無題》2009年、滋賀県立美術館
鵜飼結一朗《妖怪》2021年、やまなみ工房
井村ももか《赤い玉》2013年、やまなみ工房
藤岡祐機《無題》2006-2009年頃、滋賀県立美術館
喜舍場盛也《無題》2014年、作家蔵
冨山健二《無題》制作年不詳、作家蔵
小笹逸男《集う猫》1980-1984年頃、みずのき美術館
アルトゥル・ジミェフスキ《Blindly》2010年
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
READ ALSO
あわせて読みたい
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境