Blumarine、TOM FORD、ISABEL MARANT、Courrèges、VALENTINO
コロナ時代に突入して2シーズン目となる2021-22年秋冬コレクション。ファッションデザイナーはパンデミック下で何を考え、どんなスタイルを提案したのか。3つ目に注目するトレンド、キーワードは「マイクロミニ」。
ミニスカートは好景気のサイン?
ADVERTISING
1960年代を彷彿とさせるミニ丈が台頭した今シーズン。ドレス、スカート、パンツなど、特に膝上30cm以上の"マイクロミニ"が目立った。ボディコンシャスでグラマラスなシルエットは華やかなパーティードレスを彷彿とさせ、またサイハイブーツを合わせて強さを強調するスタイルも。さらに、ローライズのスカートやホットパンツといった2000年代を象徴する「Y2Kスタイル」の代表格アイテムも登場している。
"ミニスカートの流行は好景気のサイン"という俗説が知られているが、今シーズンのポジティブなムードをまとったミニスタイルは、コロナ時代の先に見る明るい展望の表れとも受け取れる。
・ミニマルなレトロフューチャー:クレージュ
ミニスカートの代表格といえば、1960年代にブームを生み出した「クレージュ(Courrèges)」。クリエイティブディレクターに就任したニコラス・デ・フェリーチェ(Nicolas Di Felice)は、その当時に築かれたブランドのコードに着目し、新たな形で蘇らせた。ミニドレスやパンタロンといった、ミニマルなレトロフューチャールックを未来に引き継いでいる。
・ロックなパワーウーマン:トム フォード
グラマラスな魅力を引き出す「トム フォード(TOM FORD)」のコレクションでは、ロックテイストのマイクロミニを提案。ジャケットをドレスのように着たり、レザー調のホットパンツやタイトスカートなど、1980年代のパワーウーマンを連想させる。
・レトロなローライズ:サンローラン、ブルマリン
「サンローラン(SAINT LAURENT)」は、1960年代の着想からファーを装飾したツイードジャケットやスカート、またはメタリックカラーのアイテムを合わせてレトロなムード。「ブルマリン(Blumarine)」は「Y2K」のムードを取り入れ、バタフライモチーフやランジェリー風のトップスとローライズのボトムを鮮やかなカラーリングでスタイリングした。
白と黒のシックなミニ:ヴァレンティノ
「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のコレクションは白と黒の世界。重量感のあるケープにマイクロミニのボトムを合わせるなど、ボリュームのコントラストが際立った。
様々な「マイクロミニ」スタイル
FENDI
2021-22年秋冬コレクショントレンド特集
01: 煌めく「スパークル」
02: よりタイトに「セカンドスキン」
03: 好景気のサイン?「マイクロミニ」
04: 意外な露出「カットアウト」
05: 包み込むシルエット「コクーニング」
ADVERTISING
PAST ARTICLES
【スタイル・トレンド】の過去記事
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境