Image by: スターバックス コーヒー ジャパン
スターバックス コーヒー ジャパンが、スターバックスが世界自然保護基金(WWF)と共同策定した環境配慮型店舗のための国際認証「Greener Stores Framework」を取得した日本1号店を、環境省が管理する皇居外苑 和田倉噴水公園に出店する。オープン日は12月1日。「Greener Stores Framework」の基準を満たすことにより、従来の店舗に比べ、CO2排出量約30%、水の使用量約20%削減を実現させる。スターバックスのコミットメントである「2030年までにCO2排出量、水使用量、廃棄物量の50%削減」の達成に向けて、同店を皮切りに環境負荷の低い店舗展開を推進していくという。
皇居外苑 和田倉噴水公園店は、日本において環境配慮のさまざまな観点から実証実験を行い、 検証する「サステナビリティ ハブ(拠点)」と位置付ける。12月の開業時は、特に店舗から出る廃棄物削減の実証実験に軸をおき、リユースを基本とする国内店舗初のサービススタイルを導入。国内の通常店に比べて、店舗から出る廃棄物量約40%の削減を目指す。
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スターバックスでは、これまでにプラスチック製から、紙製ストローや紙製カップへの切り替えなど、使い捨てプラスチックを削減するアクションを積極的に実施。今回の店舗では一歩踏み込んだ削減に向けて、使い捨て資材を極力出さないカフェスタイルを提案する。店内利用ではマグや樹脂製グラス、来店者が持参したタンブラーやカップ、持ち帰り時はスターバックスのリユーザブルカップ(特別価格110円)を勧めることで、通常店舗に比べて使い捨てカップ使用量の約75%削減に繋げる。なお、希望の場合や一部のメニューは、使い捨ての資材で提供する場合があるという。
店舗デザインにおいてはリサイクル素材を積極的に活用。店内に展示したアートは廃棄予定のキャンバスや糸、漁網を再利用し制作したほか、天井から下がる照明にはリサイクルガラスや和紙を採用した。店内の家具は国産木材を100%使用し、古くなったら入れ換えるのではなく、修理しながら長く使い続けていくという。このほか、コーヒーの豆かすを練りこみ、CO2を固定化したタイル床や、間伐材を使った什器を店内に導入した。
フードロス削減に向けた取り組みでは、フードの陳列ケースを設置せず、デジタルサインでフード商品を表示する検証を実施。また、自律分散型水循環システムを開発する「WOTA」と協業したクリーンステーションをスターバックスとして初めて導入し、手洗い時に使用する水の98%以上を循環利用する。店内には、エネルギー消費量やスターバックスのコーヒー生産地での取り組みを動画で表示するモニターを設置し、サステナビリティに関する発信を行っていくという。
「Greener Stores Framework」の導入は、北米ではすでに2300店舗が完了しており、アジアでは9月に上海で中国1号店が開業。今後、英国や南米・チリでの開業も予定しており、2025年までに全世界で1万店のグリーナーストアの展開を目指す。日本国内では、皇居外苑 和田倉噴水公園店を皮切りに、来春までにかけて数店舗でのトライアルを経て、2022年10月以降にオープンする新店舗についてはグリーナーストアとして順次開業していく計画だという。記者説明会に登壇したスターバックス コーヒー ジャパンの水口貴文CEOは「スターバックスの目指すサステナビリティをリードしていく店舗にしていく。多くの方に来て頂き、サステナビリティというものを皆で考えていく機会にしていきたい」とコメントした。
■スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店
開店日:2021年12月1日(水)
住所:東京都千代田区皇居外苑3-1
電話番号:03-6273-4844
営業時間:7:00〜21:00
面積:401.62平方メートル
席数:84席
Image by: スターバックス コーヒー ジャパン
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