「@cosme TOKYO」(2020年1月撮影)
Image by: FASHIONSNAP
「アットコスメ(@cosme)」などを運営するアイスタイルが、アメリカの連結子会社であるistyle USA, Inc.(以下、米アイスタイル)の解散および清算について、11月16日に行われた取締役会で決議した。同社では依然として続く新型コロナウイルス感染症の影響による業績悪化を受け、収益性を改善するための不採算事業の整理・撤退を推進中で、今回の決議もその一環によるもの。
米アイスタイルは2017年5月に設立。美容関連メディアの運用を主軸とし、同年6月には、アメリカで最大級の商品データと会員数を持つ美容・化粧品クチコミサイトの「MakeupAlley」を運営するMUA Inc.を900万ドル(約10億円、1ドル=114円で換算)で買収した。
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アイスタイルの2022年6月期第1四半期(2021年7~9月)は、売上高が77億8400万円(前年同期比3.7%増)、営業損失が2億2900万円の赤字(前年同期は1億6000万円の赤字)、経常損失が2億3800万円の赤字(同2億600万円の赤字)、純損失は5200万円の赤字(同2億8100万円の赤字)だった。
海外事業はコロナ禍で成長が鈍化し、マレーシアの子会社ヘルモ・クリエイティブを売却したほか、タイでも1店舗を閉店。香港では2店舗を閉店したものの、既存4店舗が回復基調となり、売上高は10億5300万円(前年同期比9.5%減)と店舗減でありながらマイナスは1ケタ台でとどまり、営業損失は前年同期の4200万円の赤字から3500万円の赤字と縮小した。
なお、韓国事業では、アジア圏で中長期的なプラットフォーム構築を目指し、かねてより資本業務提携していた韓国Glowdayz社の子会社化が完了。中国事業では越境ECの天猫国際(Tmall Global)内の旗艦店の運営や、美容ブランドの中国進出をサポートする越境ライブコマース事業などを行っている。
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