ラブボニート
Image by: Love, Bonito
シンガポール発のウィメンズブランド「ラブボニート(Love, Bonito)」が、日本展開を強化する。これに伴い、シリーズCラウンドでアダストリアやカカクコムなどから5000万USドルを調達。既存のオムニチャネルの取り組みを強化するとともに、海外事業の拡大を加速させていくという。
ラブボニートは2010年に設立。共同創業者のレイチェル・リム(Rachel Lim)が海外の衣料品を輸入販売した際に、サイズやデザインがアジア人女性にフィットせず、また当時の大手ファッションブランドが展開する衣料品は欧米の女性に向けて作られたものが多かったことがヒントとなったという。500ドルという少額の資金でオンラインを主軸にスタートしたが、現在は約20ヶ国に配送を行っている。また、シンガポール、マレーシア、インドネシア、カンボジアの4ヶ国に16店舗を出店するなど、東南アジアにおける最大の垂直統合型オムニチャネルファッションブランドに成長した。2018年2月に実施したシリーズBの資金調達ではカカクコムから出資を受けた。
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現在の顧客層は20〜40代の働く女性が中心。アジア人女性のニーズに対応した商品開発に加えて、10年にわたり築いてきたブランドのコミュニティに強みを持ち、顧客維持率は32%と高い水準だという。2021年上期の売上高は前年同期比62%増となっており、オンラインサイトの収益では約50%を海外向けサイトが占めている。日本市場の直近の売上高は前年比200%以上増加。好調を受けて、今月20日には日本語版をリリースした。日本市場での本格展開にあたり、ディオーン・ソン(Dione Song)CEOは「昨今の日本のファッション市場は飽和状態ともいえますが、私たちはそこにチャンスを見出している」とコメント。今回ラブボニートに出資したアダストリアとカカクコムの2社とは日本におけるオムニチャネル戦略に関する知見を共有していくという。
2022年には都内に実店舗の出店を計画し、日本のブランドやインフルエンサーとのコラボレーション、体験型のポップアップストアの展開、ショールームの立ち上げも視野に入れる。なお、売上目標については非公表としている。
ラブボニート
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